【Q&A】二人目治療再開の時期について~稲垣先生【医師監修】

ねこうさぎさん(41歳)
現在、第一子を妊娠中で9月に出産予定です。残り1個、胚盤胞を凍結してあります。
来年の8月で43歳になりますが、43歳の誕生日を迎える前に保管してある胚盤胞を移植しないと保険適用にならないのでしょうか?
できるだけ、保険で移植したいと考えていますが、第二子のためにいつから不妊治療を再開すればいいのか悩んでいます。

【医師監修】いながきレディースクリニック 稲垣 誠 先生 
1994 年、浜松医科大学医学部卒業。浜松医科大学医学部附属病院、鹿児島市立病院、聖隷沼津病院などで産婦人科医の経験を重ね、2012 年、不妊治療専門施設「いながきレディースクリニック」を開院。「お一人ひとりに寄り添いながら、それぞれの患者さまに合った最適な治療を心がけています」

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
●凍結胚盤胞が1つ残っているそうですが、 43歳の誕生日を過ぎて移植する場合は自費になりますか?
43歳を過ぎての治療は原則自費診療になります。42歳の時に治療にとりかかり、途中で43歳になる場合は保険適応かと思いますが、特殊な例だと思います。たとえば、42歳11か月の時にホルモン補充を開始して、その途中で43歳の誕生日を過ぎて胚移植となる、などの場合です。

●第一子を出産後、二人目の治療はどのくらいの期間をあければ開始できますか?

授乳が終わっていて、月経が回復していればいいのではないでしょうか。月経不順のある方の場合は授乳が終わっていれば精査のうえで治療が開始が検討されます。帝王切開で出産された場合は一年以上は間隔をあけたほうがいいと思います。

●今後の治療のアドバイスについて

不妊治療の再開については、治療再開のタイミング(上記)を想定して、その数か月前に受診して妊活再開が可能かどうかの評価を受けたほうがいいと思います。場合によって何らかの治療を先行させるべき可能性があるからです。

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