低刺激法で採卵数を増やすためにはどうしたらいいですか?

相談者 :ともみさん(33歳)6月に入り、人工授精から体外受精にステップアップしました。通院する病院では、保険診療以降は低刺激法のみになるとのことで、飲み薬・注射・点鼻薬で行いました。結果、2cmくらいの卵胞からしか卵子が採れず、ほか6 個は空胞(卵子がない)でした。採卵できた1個の卵子がもし受精できなかった場合、次の採卵で数を増やすためにはどうすればいいですか。またAMH 値3.3 ng/ml が急激に低くなることはありますか?
高橋ウイメンズクリニック 高橋 敬一 先生 金沢大学医学部卒業。国立病院医療センター( 現・国立国際医療研究センター)、虎の門病院を経て米国ワシントン大学に留学。1996 年虎の門病院に復帰した後、1999 年千葉市に不妊治療専門『高橋ウイメンズクリニック』を開院。2014 年ベストドクター認定( ベストドクターズ社)。
相談者・ともみさんのこれまでの治療について、先生はどのような印象をもたれましたか?
高橋先生●33歳とまだ若く、身長162cm、体重55kgのともみさんは痩せすぎず太りすぎずという、ちょうどう良い体格です。AMH 値も3.3ng/mlと年齢相応の卵巣機能で特に問題ありません。そこで、これまでの治療で気になる点をあげるならば、「通水検査」のみで人工授精を3 回やったことでしょうか。通水検査は卵管の片方が通っているだけで「異常なし」になるのです。癒着があるかまではわからない。子宮卵管造影検査を行って、卵管の評価をしてから不妊治療を始めるのが本来、スタンダードなやり方ではあります。
低刺激法で採卵数を増やすためにはどうしたらいいですか?
高橋先生●次の低刺激法をする場合には、HMG 注射を増やせば採卵数は増えると思います。なお、保険診療になったから低刺激法にする、という決まりはありません。ロング法やショート法など、もう少し強い刺激法も保険は適用されます。最近は低刺激法や新しい刺激法PPOS 法が主流になっていますが、たくさんの卵子を採るには、もう少し強い刺激法を選ぶことです。ともみさんの状態は、強くしても問題ないと思います。今後は担当の先生との相談になりますが、その方向も検討してみてはいかがでしょうか。
AMH 値が急激に低下することはありますか?
高橋先生●一般的にいうと、その可能性はあります。ですが、ともみさんには、急激に低下することを疑わせる要因は特にないようです。あまり心配しなくても良いでしょう。この質問をされたというのは、空胞が6個もあったことがAMH 値に関係しているかもと思ったからでしょうか。ともみさんの場合、もう少し強い方法にすれば、採れる卵子は増えると思います。
今後、治療を進めるうえでのアドバイスをお願いします。
高橋先生●先ほどお伝えした内容と重なりますが、卵管造影検査を行って、癒着がないか調べ、異常がなければもう数回、人工授精をやってもいいのではないでしょうか。検査はもちろん保険でできます。また、少し強い刺激法にすれば採卵数も増えます。そして治療中でも、ご夫婦で積極的に性交渉を行ってください。回数が多いほど、妊娠する確率は高くなるのですね。
>全記事がドクター編集!

全記事がドクター編集!

不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。