2人目不妊で治療中。自然周期か人工授精か、選択に迷っています

ノア・ウィメンズクリニック 田中 宏明 先生 聖マリアンナ医科大学卒業。慶應義塾大学病院、東京歯科大学市川総合病院リプロダクションセンター、海老名総合病院などで約25 年間にわたり不妊と周産期医療に携わる。2018年、ノア・ウィメンズクリニック院長に就任。一人ひとりの生き方に配慮した、オンリーワンの診療に努める。医学博士(大阪医科大学)、日本産科婦人科学会認定専門医。
相談者 : さっささん(37歳)1人目は体外受精1回目で妊娠&出産。2人目不妊で昨年の1月から体外受精に挑戦中です。ショート法やアンタゴニスト法で刺激して4回採卵するも、卵子が1~4個程度しか採れず、直近2回の採卵はどちらも異常受精や卵子が壊れていたりして、受精しませんでした。今後の治療を、自然周期でいくべきか、ステップダウンして人工授精を数回やってみるか(その場合、子宮卵管造影検査は有効か、確率を上げるためにほかにできることはあるか)、迷っています。

刺激周期で採卵してもなかなか数が確保できない原因はどこにあると思いますか?

田中先生●3年前に計測したAMH値が0・27 ng /mlとのこと。34歳の平均値から比べると、低い数値だと思いますね。検査をされているかどうかわかりませんが、おそらく現在はもっと下がっている可能性があります。高刺激にしても採卵数が少ないというのは、低AMHが起因していることが考えられます。まだ30代ですが、平均より早めに卵巣機能が低下してきているのかもしれません。

このような方は卵子を採るのは難しいのでしょうか。

田中先生●AMH値が低いからといって卵子が採れないわけではありません。ただし、多くの卵子を採ることは期待できないでしょう。
 さっささんはこれまでショート法やアンタゴニスト法など強めの刺激をかけていますが、卵巣機能が下がっていると刺激しても反応せず、結果、採れる卵子の数は増えない可能性があります。今、考えていらっしゃるように次回以降の採卵は低刺激、もしくは自然周期で臨んでみてはいかがでしょうか。
 現在通院されている施設が自然周期採卵を採用していないということであれば、一度他院でセカンドオピニオンを受けて転院を考えられてもいいかと思います。

一般不妊治療にステップダウンするという考え方についてはどう思われますか。

田中先生●さっささんのお体の状況を考えれば、もう少し妊娠の確率が高い体外受精を続けたほうがいいと思いますね。ステップダウンすることを視野に入れていらっしゃるなら、ある程度期限を決めて体外受精に臨む。たとえば半年間頑張って、それでもうまくいかなかったら人工授精で挑戦してみるというふうに決めてもいいかもしれません。
 1つの治療が長くなってくると精神的に治療自体がストレスになって、体にも悪影響を及ぼす可能性があります。ある程度期間を決めて治療に臨むほうがいいと思いますね。
 数年前第一子を授かった時も人工授精を実施されていますが、以前とは体の状況が変わっていることがあるので、ステップダウンする際は、卵管の通過性の検査などをもう一度受けてから臨むといいでしょう。いずれにせよ、卵巣機能の低下が見られますので、早めに治療を進めたほうがいいと思います。
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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。