【用語集】新鮮胚移植

難しい用語がいろいろと出てくる不妊治療の現場。

治療でよく聞く用語だけど、あまり正確に知らないものも多いのでは?

勘違いや思い込みを防ぐためにもしっかり確認しておきましょう。

クリニックの先生に用語の解説をしていただきました。

新鮮胚移植

体外受精- 胚移植において、採卵した周期に培養した受精卵を子宮に移植する方法です。

凍結保存した胚を別の周期に移植する凍結融解胚移植に比べ、同一周期に移植するため、排卵誘発剤による刺激を行っていた場合、卵巣が腫れる(卵巣過剰刺激症候群)、ホルモンバランスが崩れている、子宮内膜の状態が整っていないなどの状態になっており、着床しにくい環境になっています。

そのため、新鮮胚移植の着床率は凍結融解胚移植に比べ、決して高くありません。

しかし、胚にかかる負担が少ないため、加齢による胚では新鮮胚移植が薦められます。

また、通院期間が短い、経済的負担を低く抑えられるなどのメリットがあります。

原 利夫先生

原 利夫先生 1983年、慶應義塾大学大学院(医学)修了にて医学博士学位を取得。同大産婦人科助手時代、日本初の凍結受精卵ベビー誕生の一員として活躍。その後、東京歯科大学市川病院講師、千葉衛生短大非常勤講師を経て、1993年はらメディカルクリニックを開院。
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