黄体化未破裂卵胞(LUF)

難しい用語がいろいろと出てくる不妊治療の現場。治療でよく聞く用語だけど、あまり正確に知らないものも多いのでは?勘違いや思い込みを防ぐためにもしっかり確認しておきましょう。クリニックの先生に用語の解説をしていただきました。

黄体化未破裂卵胞(LUF)

月経の周期は正常で、卵子が卵巣内で十分に成長しているにもかかわらず、卵胞が破裂せず排卵できないまま黄体化したもの。

主な原因として、

①ホルモンの分泌に異常があり※LHサージが十分に起こらなかった

②骨盤内の感染症などにより卵巣が周囲の臓器と癒着を起こしている

③子宮内膜症などにより卵巣の表面が硬くなっていることがあげられます。

超音波検査で卵胞の直径を計測し、腹腔鏡検査で卵胞が破裂した孔の有無を確認して、診断します。

毎回LUFとなることは少ないので、腹腔鏡で卵巣の癒着や子宮内膜症などがないか検査し、原因に応じた治療を行います。

※LHサージ:黄体化ホルモンが一過性に大量に放出される現象。これが排卵を引き起こす。成熟した卵胞から分泌される大量のエストロゲンの正のフィードバック作用によりLHサージが起こる。

 

山口一雄先生

山口 一雄先生 順天堂大学医学部卒、名古屋大学医学部付属病院産婦人科にて不妊症、内分泌の研究に携わり医学博士号を取得。社会保険中京病院産婦人科医長、名古屋記念病院内科を経て、平成12年より現職。「経験と知識を生かして、個人個人にあった最善の検査、診断、治療を遂行することをモットーとしています」
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