※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
まずお伝えしたいのは、23歳という若い段階で、自分の体や将来の妊娠について意識を持ち、専門医に相談しようとしていることはとても素晴らしいということです。多くの女性に、妊娠を考える前から自分の体の状態に関心を持ってほしいと思います。
妊活を考えるうえで、まず習慣にしてほしいのが基礎体温をつけることです。月経周期が不規則とのことですので、実際にどの程度不規則なのか、排卵があるのかなどを把握するためにも、基礎体温は大切な情報になります。自分の体のリズムを知ることで、医師に相談する際にも状況を伝えやすくなります。
子宮内膜症の疑いがある場合には、超音波検査で卵巣の状態を確認することが重要です。月経3日目ごろまでに超音波検査を行うと、AFCといって卵巣内に見える小さな卵胞の数を確認できます。また、AMHを測定することで卵巣予備能の目安を知ることもできます。こうした検査を組み合わせて、現在の卵巣や子宮の状態を把握することが大切です。
ジエノゲストは、子宮内膜症の治療に使われる薬の一つです。内膜症の治療薬には、低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬、ジエノゲスト、GnRHアナログなどがあります。ジエノゲストは長期間使用できる薬ですが、服用中は排卵が抑えられるため、妊活を始める際には、いつ薬を中止するのか、どのタイミングで妊娠を目指すのかを医師と相談する必要があります。
子宮内膜症は、進行する病気です。卵巣にできるチョコレート嚢胞などがある場合、進行すると卵巣の機能に影響し、不妊につながることもあります。そのため、内膜症が早く見つかったのであれば、できるだけ早い段階で妊娠を考えることは、とても大切な選択肢です。

もちろん、すべての方がすぐに高度な不妊治療を受ける必要があるわけではありません。ただし、癒着が強い場合や、卵巣の状態が悪い場合には、早めに体外受精などを検討したほうがよいケースもあります。大切なのは、「様子を見る」のではなく、まず現在の状態を正確に把握することです。
今回のように、医師によって診断や説明が異なる場合には、内膜症と不妊の両方に詳しい医師に相談することをおすすめします。内膜症は婦人科の病気ですが、妊娠を考える場合には不妊治療の視点も必要になります。両方を理解している医師に診てもらうことが重要です。
病院選びでは、自分の症状や不安、妊娠を希望していることを具体的に伝え、それに対してきちんと答えてくれる医師かどうかを見極めることも大切です。「子どもができるかどうかが心配」「早めに妊娠したい」「内膜症の疑いがあると言われたが、別の病院では問題ないと言われた」など、できるだけ詳しく伝えてみましょう。その返答を見ることで、その医師がどこまで丁寧に考えてくれるかがわかります。
妊活を早めたい場合、生活習慣の改善も大切ですが、それ以上にまずは専門医に相談し、検査で現状を把握することが第一です。基礎体温をつける、AMHやAFCを調べる、超音波で卵巣や子宮の状態を確認する。そのうえで、ジエノゲストをいつ中止するか、自然妊娠を目指すのか、早めに不妊治療へ進むのかを考えていくとよいでしょう。
子宮内膜症を軽く考えず、早めに行動することが大切です。自分で医師を選ぶという意識を持って、納得できる説明をしてくれる専門医を探してください。