【Q&A】片側卵管摘出後のステップアップ~井上善仁先生【医師監修】

みほさん(30歳)

はじめまして。30歳です。
5年ほど前に子宮外妊娠のため手術を受け、右側の卵管を摘出しています。約1年前から妊娠を希望しており、排卵日予測アプリ(ルナルナ)を参考にしながらタイミングを取ってきましたが、現在まで妊娠には至っていません。
片側の卵管がない場合、自然妊娠をどの程度目安に考えるべきか、また検査(卵管・ホルモン等)や治療(人工授精や体外受精など)へのステップアップを検討するタイミングについて、ご相談させていただきたいと考えています。
術後は特に通院歴もなく、現在まで大きな病気や自覚症状はありませんが、年齢的なことも含め、今後どのような選択肢が現実的なのかを知りたいと思っています。検査を行うべき段階かどうか、通院する病院の選び方についても、ご意見をいただけますと幸いです。

井上先生にお聞きしました。

【医師監修】井上 善仁 先生 昭和59年3月、九州大学医学部卒業。同年4月、九州大学医学部婦人科学産科学教室入局。平成20年4月、福岡大学病院准教授。平成28年7月に井上善レディースクリニックを開院。スタッフ一同が協力して良いクリニックを作っていき、一人でも多くの患者さんに満足していただけるよう努力している。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

片側の卵管のみの状況でも妊娠することは可能です。ただ卵管を摘出した側の卵巣から排卵した場合、卵管がないため排卵された卵子が卵管にピックアップされず、受精に至らない事が考えられます。ただ逆側の卵管が卵子をピックアップする可能性もゼロではなく、卵管のない側からの排卵周期で妊娠することも稀にあります。

約1年前から自己でタイミング療法をされているとのことですので、不妊期間として約1年となり、そろそろ不妊の精査・加療は始められても良いのではないかと思います。年齢的にはまだ充分お若い方ですが、他の不妊原因がないかも含めて検査を開始されることをお勧めします。
卵巣予備能の検査(AMHを受けて十分な卵巣予備能があればタイミング療法を3周期程度、その後は卵管が残っている側からの排卵周期に限って人工授精を3〜6周期しても良いと思います。

治療施設の選択についてはなんとも言えません。不妊専門施設を選択された方がよいと思いますが・・・。

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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