【Q&A】流産後、短期間で妊娠を目指すには~高橋敬一先生【医師監修】

なつさん(26歳)

半年間タイミングで子供ができず5月から不妊症治療クリニックに通い、検査を受けて高プロラクチン血症PCOSが判明。
カバサールだけ内服し、その通院段階で子供ができましたが稽留流産しました。

7月26日に手術を受け、2回生理が来たらまた通院し、治療を決めようと話しています。
転居や転職の関係で可能であれば1月くらいまでには子どもが欲しいですが、人工授精体外受精どこから始めるべきなのか迷っています。確率的に体外受精がいいと思いますがどうでしょうか。

【医師監修】高橋ウイメンズクリニック 高橋 敬一 先生
金沢大学医学部卒業。国立病院医療センター(現・国立国際医療研究センター)、虎の門病院を経て米国ワシントン大学に留学。1996年虎の門病院に復帰した後、1999年千葉市に不妊治療専門『高橋ウイメンズクリニック』を開院。2014年ベストドクター認定(ベストドクターズ社)。2022年10月に開院から累計で妊娠2万例を達成する。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください

治療をお急ぎなのですね。一般的には、自然妊娠しているので、現状ではまずは排卵誘発剤を使用してのタイミング法が推奨されると思います。
記載はありませんが、子宮卵管造影検査や精液検査は済んでいるのでしょうか?
治療を急ぐならば、人工授精を併用してもよいと思いますよ。体外受精に関しては、医療側からお勧めする状況ではありません。ご希望ならばお受けいたします、というニュアンスになります。

流産は偶然おきた胎児の染色体異常が最も可能性が高いので、これは現時点ではあまり気にせずどんどん妊娠に進んでよいと思います。

先進医療は、今はあまり必要とは思いませんが、現時点でおこなえるものは着床障害の原因としての子宮内フローラ検査(細菌)になると思います。

自然妊娠しているので、通常は排卵誘発剤+AIHまでの治療になりますが、1回の妊娠率は10%程度です。1月までの妊娠にこだわるならば体外受精もあり得る方針で、1回の胚移植での妊娠率は50~60%程度になります。
その中での担当医との相談になると思います。

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

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