【Q&A】卵胞が育っていても妊娠しない~田中温先生【医師監修】

なみなみさん(26歳)

多嚢胞ではありますが、タイミング法の卵胞チェックでも毎回19〜22ミリで成長しており、他の検査も特に異常ありません。
どんなことが原因と考えられますか?

田中先生に、お話を聞いてきました

セントマザー産婦人科医院 田中 温 先生 順天堂大学医学部卒業。膨大な数の研究と実験は毎日深夜にまで及び、1985年、ついに日本初のギフト法による男児が誕生。1990年、セントマザー産婦人科医院を開院。現在も研究と実験に精力的に取り組んでいる。日本受精着床学会副理事長。順天堂大学医学部客員教授。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

多嚢胞性卵巣症候群は、脳の下垂体から出るホルモン異常により卵巣の表面が硬くなり、排卵しにくくなる現象です。これは遺伝子の問題ですので、避けることはできません。

しかし、当院は、多嚢胞性卵巣症候群の専門です。副作用も起こさずに高い確率で妊娠できる方法がございます。

その際に、治療の選択肢や注意点等をご説明させていただきます。卵胞チェックでの問題がどのようになっているかによって、妊娠率は変わりますが、飲み薬、特にフェマーラ(レトロゾール)での妊娠率が高くなります。

タイミング法は避けて人工授精に入ることをおすすめします。タイミング療法は妊娠率が一番低いです。

ライフスタイルは多嚢胞性卵巣症候群の改善には繋がりません。遺伝子の問題ですから。大事なことはしっかりと排卵させ、その排卵日に人工授精をすることです。ただしご主人の精子が問題ないというのが条件です。

 

 

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

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