【Q&A】基礎体温と排卵~田中温先生【医師監修】

みーさん(29歳)
毎回、高温期の途中で低温期並みの体温に下がる日が何度もあり、体温がガタガタです。
「エコーでは排卵していると思う」と言われますが、自分で1日2回排卵検査薬で検査するも反応はありません。
低温期が長めで排卵まで20日くらいかかり、高温期が10日くらいで終わるのですが、本当に排卵しているのかと不安に思っています。
排卵確認後は「妊娠反応があるか、生理がくるか様子を見ましょう」と言われてますが、自分としてはこんな体温で本当に排卵しているの
かと疑問に思ってしまいます。
高温期にきちんとホルモンが出ているのか、血液検査をしてほしいとお願いしようか迷っているのですが、どうでしょうか。
私の思っていることはおかしいでしょうか。
主治医には「基礎体温は外気温で左右されるからそんなに気にしなくて良い」と言われてますが不安です。

田中先生に、お話しを聞いてきました

セントマザー産婦人科医院 田中 温 先生 順天堂大学医学部卒業。膨大な数の研究と実験は毎日深夜にまで及び、1985年、ついに日本初のギフト法による男児が誕生。1990年、セントマザー産婦人科医院を開院。現在も研究と実験に精力的に取り組んでいる。日本受精着床学会副理事長。順天堂大学医学部客員教授。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

まず卵管通水は正確な卵管通過検査ではありませんので、造影剤を用いた正式な卵管造影検査をされてください。もし卵管水腫などがありますと体外受精の際の着床に悪影響を及ぼします。基礎体温は、月経周期が規則正しいのであれば、大体高いところと低いところがわかれていればそれで大丈夫です。そういうもので1点2点が下がった上がったということは気にしないで結構です。継続してつけてくださいね。詳しく調べるのであれば、高温期に2回黄体ホルモンを測定すればはっきりすると思います。

超音波で見れば、まず100%排卵があるかないかはわかりますが、問題は排卵したかどうかということと同時に、その後の黄体の機能が正常かどうかを見ることも必要です。そのためには黄体ホルモンの測定と基礎体温の継続した測定が必要となります。

当院は一年中外来は休みません。人によって排卵日は違いますので毎日しないと正確な排卵日がわかりません。特に、詳しくさらに排卵後、卵は12時間ぐらいしか受精能力ありませんので時間外診療も必要ですので、夜9時10時までやっております。正確に測ってみましょう。基礎体温は外気温で確かに多少左右されますが、継続して図ることにより、その部分を考慮に入れて判定すれば、十分に役立ちます。

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