shikiさん(28歳)
自己流タイミング法での妊活が4ヶ月超経過しました。
夫が月の半分以上出張で居ないため、タイミングを合わせる事が難しく、一番タイミング取れた周期でも、排卵予測日の3~5日前だが実らず。
今後もこのスタイルは変わらないので、タイミング法以外に治療でカバーできることがあるのか知りたいです。
また、2024年12月に受けたブライダルチェックで、軽度の子宮腺筋症&多嚢胞性卵巣様と診断を受けており、自然妊娠に妨げがあるのか、定期的な診断を受ける方が良いのか、知りたいです。
藤井雄太先生に聞いてきました。
親愛レディースクリニック 副院長・藤井雄太 先生
滋賀医科大学卒業。兵庫県内の市民病院、大学病院、リプロダクションクリニック大阪・東京を経て親愛レディースクリニック副院長就任。日本生殖医学会生殖医療専門医。「同じような悩み、同じ病気でも同じ治療が適切とは限りません。ひとり一人の悩みに寄り添い、その方に最も適切な医療を提供することを心がけています」
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
28歳で妊活を始めて4ヶ月、
今後もこのスタイルが変わらないのであれば、
しばらくはこのままタイミングがとれる時にとって、
妊娠するのを期待するしかないと思います(年齢的には、
まだゆっくり構えてもいいのかなと思います)。
タイミングは、排卵1-2日前が最も妊娠率が高く、大きく差があって、排卵当日、排卵3-5日前でも妊娠することはあります。今のライフスタイルのままでも、タイミングが合致すれば妊娠することはあると思います。
しかし、この生活スタイルが変わらないという前提であれば、タイミングを合いやすくする工夫はできないということだと思いますので、今は全てが合致するのを期待して、少し気長に妊活(タイミング継続)するフェーズだと思います。

現時点で更にやっておくべき有意な検査は卵管造影検査くらいだと思います。腺筋症は軽度ならばしばらくは放置しておいて問題ありませんし、治療すべきものでもありません。程度によりますが、半年~1年に1回の確認で十分だと思います。
強いていうなら、凍結精子を用いた人工授精も選択にはなりますが、おそらくご夫婦はその様な気持ちになるフェーズではないと想像します。
ただ、極端な話、このまま10年間妊娠しなくても、このままのスタイルを変えないのか?というと、そうではないと思います。
スタイルの段階でいうと、
① このまま
② 奥様が通院してタイミングの時期をしっかりと診てもらい、タイミングをとるために出張先に出向くor出張先から帰って来てもらう。
③ 凍結精子を用いた人工授精をする
④(難しいかもしれませんが)出張の多いスタイルをどうにかする
⑤ 凍結精子を用いた体外受精をする
10年というのは極端ですが、半年?1年?2年?3年?をどう思うかはご夫婦次第だと思います。
繰り返しになりますが、今は良くも悪くもここまで考えるフェーズに立っていないと想像しますので、今は気負わずに妊活に望んで、ある程度期間が経ってしまった時に、①②③④⑤について、考えれば良いと思います。