【Q&A】胚盤胞になりにくい~小川達之 先生【医師監修】

ミカコさん(30歳)

先日初めて採卵をしてもらい、25個の卵子が採れました。
1週間後、結果を聞きに行き、BL3とBL4の胚盤胞だけ凍結してもらいました(すべて受精はしたみたいですが、ほとんど育たなかったようです)。
これから移植をしてもらいますが、今後、胚盤胞の数が少なくて不安です。何を気をつけていけばよいでしょうか?

亀田IVFクリニック幕張の小川達之先生にお伺いしました。

【医師監修】亀田IVFクリニック幕張 小川達之 先生
2009年山梨大学医学部卒業。2016年より山梨大学医学部附属病院産婦人科にて不妊治療にあたる。2024年4月より亀田IVFクリニック幕張に入職。ひとりひとり個別の状況に対応し、患者様の立場に立った医療を提供したいという想いを持って日々、診療に従事。医学博士。日本産科婦人科学会産婦人科専門医・指導医。日本生殖医療学会生殖医療専門医・指導医。日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください

胚盤胞到達率が低い原因としては、今回採れた卵子の質が良くない、精子の質が良くない、培養液が合わない、など、様々な要因は検討されます。胚発育の様子から改善点を検討することがあります。次回は調節卵巣刺激の方法を変えてみる、培養液を変えてみるなど、検討してくれると思います。
精子運動率が低いのであれば男性不妊の専門医の受診もおすすめされます。

胚はBL3→BL4と拡張した方が、移植あたりの妊娠率は上昇します。それぞれの妊娠率は施設の成績に大きく依存しますので、担当医にご相談ください。
生活の中では、十分な葉酸、ビタミンDを中心としたマルチビタミン、鉄分などをしっかり摂取して着床環境を改善していけると良いと思います。
応援しています。

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