【Q&A】夫婦でフルタイム勤務、どんな妊活がおすすめ?~藤本先生【医師監修】

みゅんさん(30歳)

お互い30代でフルタイム勤務、夜勤ありで月0〜1回程度しかタイミングが取れません。
妊活を始めてから半年経ちますが、結果が出ず焦ってしまいます。

通院するとなれば、どのような方法がおすすめなのか教えてください。
また、夫に通院を納得してもらえるか心配です。

【医師監修】さっぽろARTクリニックn24 藤本 尚先生
日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医、臨床細胞学会細胞診専門医。札幌医科大学産婦人科、神谷レディースクリニック 副院長を経て、医療法人社団 さっぽろARTクリニック開院し理事長に就任。2019年5月 医療法人社団 さっぽろARTクリニックn24開院。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
みゅんさんの質問にクリアカットにお応えするのは非常に難しいと最初に断っておきます。
ご夫婦の状況は年齢やAMH不妊期間によっても異なり、二人のスタンスによっても治療法は異なってくるためです。一般的には30歳、AMHが基準値内やや低めとのことであれば時間はまだあると考えます。

お二人ともお仕事をフルタイムでされていて、妊活半年とのことなので、期間を決めて自分たちでタイミングをとっていくというのはありだと思います。その場合にはきちんと期限を決めておくことをお勧めします。気が付けば1年、2年たっていたというと長すぎるので、不妊症の定義でもある“1年間避妊せずに性交渉をしても妊娠に至らない”ということを踏まえて、さらに6か月自分たちで妊活をしてみるというのを提案します。
この間に妊娠に至るのが一番ですが、逆の言い方をすれば6か月で妊娠に至らなければ病院への通院を開始することを検討するという意味でもあります。事前に期間を二人で決めておくことで、妊娠に至らなかった場合にご主人もスムーズに進める可能性があるかなとも思います。

そして、今現在の保険適用下での不妊治療においては御夫婦での治療が欠かせません。以前は御主人には内緒で女性だけが受診してタイミングを合わせていくというような方もいましたが、その場合だと、タイミング治療しかできず、その先の人工授精体外受精は行うことができません。現在ではタイミング治療を含めて保険適用下での治療を行う際には必ず【治療計画書】を作成したのちに治療を行うことが必須事項とされています。それに際しては御夫婦で受診の上で主治医と相談のうえで治療方針を決定し、治療計画書を作成してご夫婦二人の署名が必要になります。
治療計画書の作成無しに不妊治療を行うことはできないため、ご夫婦での受診が必要になります。

もちろん毎回ご主人と二人でというわけではありませんが、初診時の男性の検査や治療方針決定の際にはご夫婦での来院が必要となるということです。また、不妊治療において受診日は月経周期で決まります。あらかじめ”来月の●●日に来てください“ということはほとんどありません。多いのは例えば”月経周期の12日目~14日目のどこかで来てください“ということが多く、これは月経が来ないと予定が立ちません。事前に休みを取ったりすることが難しいのが不妊治療となります。

つまりは予定が立たないのです。仕事をしている方には予定が立たないのは大変ですが、これはどうにもなりません。立たない予定を立てようとするとうまくいかないので腹が立ちますここは予定が立たないということを受け入れることから始まるのかな、、といつも感じています。中には事前に予想で休みをとる方がいますが、これもあまりお勧めしません。人間は機械ではないので月経は必ずずれが生じます。その際に休みを取ってしまうとうまく当たればいいですが、ずれた場合に余計に他の日の休みがとりにくくなるからです。
やはり、まずは不妊治療においては予定が立たない、月経周期次第で受診日が決まるということを受け入れるということから始まるのかなと思います。

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全記事、不妊治療専門医による医師監修

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