【Q&A】黄体ホルモン値が低い?今後の治療は?~向田先生【医師監修】

みいさん(36歳)

今まで妊娠2回(タイミング法と自然)をし、どちらも稽留流産をしています。
今回、人工授精2回実施し、どちらも授精、着床せず。

ステップアップで体外授精に移ります。
1月の自己注射開始前の検査数値から、E2、p4の数値がとても低い事が気になりました。
ドクターからは問題なしと言われていますが、本当にそうなのでしょうか?
黄体ホルモンが低すぎはしないかと思うのですが、治療をお願いしたほうがいいのでしょうか。

広島HARTクリニックの向田哲規先生に伺いました。

【医師監修】広ク  向田 哲 先生
高知医科大学卒業。同大学婦人科医局に入り、不妊治療・体外受精を専門 にするため、1988年アメリカ・マイアミ大学生殖医療体外受精プログラムに在 籍。1990年から5年間NY・NJ州のダイヤモンド不妊センター在籍後、1995年 広島HARTクリニックに勤務し、現在院長として臨床に従事。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

本症例の問題は、36歳であるのにAMH値が0.7しかない卵巣予備能力低下状態ですので、早期にART医療を行うべきで、検査ばかりしていても時間とコストがかかるばかりではないでしょうか?

また黄体機能不全、その他は、まさに適切な排卵誘発管理を施行し卵を5から10個程度得るようにするようにすれば、複数の卵胞が黄体化することで、よい着床環境になると判断できます。

また、採卵後の新鮮胚移植、また凍結胚移植でも十分な応対補充も併用するので問題ないと判断できます。
しかし、失った卵巣予備能力は取り戻せないので、早期に複数個の胚盤胞を得てから、移植にすべき値と理解されたほうが良いと思われます。

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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