移植前に排卵… 次の治療法は?

もなか さん(38 歳) 

体外受精で生理3日目にエストラーナ®テープを開始。D12で排卵してしまっていることがわかり移植は中止に。原因がよくわからず、次はどうするべきか悩んでいます。

北浜  裕嗣 先生
1992年愛知医科大学大学院修了。蒲郡市民病院勤務の後、アメリカに留学。 Diamond Institute for Infertility and Menopauseにて体外受精、顕微授精 等、最先端の生殖医療技術を学ぶ。帰国後、IVF大阪クリニック勤務、IVFなんば  クリニック副院長を経て、2010 年レディースクリニック北浜を開院。医学博士、 日本産科婦人科学会専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医。
奥 先生●胚移植期にエストラーナ®テープなどエストロゲン製剤のみで実施した場合、3%に卵胞発育を認めるという報告があります。もなかさんはAMHの値が低く、卵巣年齢も進行していますので、おそらく早期卵胞発育により排卵を起こしてしまったと思われます。予防としては、アゴニスト(点鼻薬)を用います。黄体期中期の高温期7日目前後から、あるいは、もなかさんのように前周期でピルを服用されている場合は、飲み始めて7日目から併用することで、より早期の効果を高めることができます。今後は、PGT-SRやPGT-Aなどの検査も検討されてみてはいかがでしょう。
<動画で解説!!>
「D12で排卵した原因は?」
「排卵の予防と今後の治療法」
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。本サイトの全ての記事は医師監修です。