【Q&A】採卵周期キャンセル後、生理がきませんて~浅田先生【医師監修】

cittoさん (39歳)
アメリカにて不妊治療に通っております。初めての採卵周期キャンセル後(HCG投薬無し)生理がきません。 今年に入って高刺激法にて卵巣刺激を行いましたが、卵胞が育たず採卵はキャンセルとなりました。HCGトリガーショットは打っておりません。 通常の生理周期29日目、まだ生理が来ないためクリニックに連絡したところ、「卵巣刺激により生理周期が乱れます。40日経っても生理が来ない場合は連絡してください」とのお返事を頂きました。ピルを服用する等の調整をし生理を起こさせるものかと認識しておりましたが、それはしないとのことで不安になりこちらに質問した次第です。ちなみに次周期は治療を休む旨をクリニック側に伝えております。 この乱れた生理周期を自然のままに放っておいても次に生理が来るものなのでしょうか。

浅田先生に聞いてきました

【医師監修】浅田レディースクリニック 浅田義正 先生
名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の名古屋駅前、勝川、東京・品川にクリニックを開院。著書に『不妊治療を考えたら読む本』(講談社)など多数。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください

卵巣刺激は、卵巣予備能(cittoさんでいえはAMH 2)に対して、どのように刺激をするか、また、血液中のFSH、LHを調整して、どのように卵を育てるか、ということが非常に重要です。どのような刺激をしたら、どのようになるか、というのは人それぞれ違うため、その人に合った有効な卵巣刺激をすることが大切です。

よく「○○法で上手くいきませんでした」という相談がありますが、いつもその相談者の主治医に対し、苛立ちを覚えます。なぜなら、不妊治療の医師として、結果を出す、きちんとした卵巣刺激を行うことは一番重要な能力・実力となるからです。
卵巣刺激をして、HCG投与をしなければ生理はなかなかこないと思います。いつかは生理がくると思いますが、この場合、当院であれば、次の治療に向けてホルモン剤を使用し、内膜をコントロールします。言えることは日本でもアメリカでも医師やクリニックの実力はピンからキリまで雲泥の差があります。まともに採卵ができないようなクリニックではなく、cittoさんにとって一番有効な治療ができる医師やクリニックを探してほしいと思います。
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