不妊について知りたい人、教えたい人を結ぶ

不妊について知りたい人、教えたい人を結ぶ妊活情報を得るための発信が進化し、“集えるコミュニティ"に。
人気番組に参加後、多方面で活躍中の水田あゆみさん。
ある日、SNSで妊活を始めることを宣言しました。
妊活宣言をしようと思った動機や、現在運営の妊活コミュニティ誕生の経緯を教えていただきました。

ほとんど宴席に来ない夫が偶然、友人のパーティーに

 水田あゆみさんは、アマゾン・プライム・ビデオ配信されている人気番組「バチェラー・ジャパンシーズン3」のファイナリストに選ばれて以来、本の出版やご自身のジュエリーブランドを立ち上げるなど、多方面で活躍されています。プライベートでは、2023年3月にフィットネストレーナーのこすけさんとご結婚されました。

お二人の馴れそめは、共通の友人のフィットネス大会での祝賀会だったそうです。こすけさんは普段、めったに宴席に行かないタイプだそう。でもこの日は、その共通の友人が出場した大会で、こすけさんがサポーターを務めていたため、たまたま祝勝会に出席。そこであゆみさんと出会ったのです。まさに運命の出会い!です。

何度か会ううちにあゆみさんは、こすけさんの誠実で純粋、そしてやさしいところに惹かれていったそう。そして出会ってから4カ月ほどで同棲。あゆみさんは一緒にいて疲れないこすけさんと結婚したいと思い、彼の気持ちを確かめたところ同じだったので、2023年の3月に入籍しました。

母のように子育てをしたいそう思うものの授からず

あゆみさんは前から子どもは好きだったといいます。

「私の家庭はずっと共働きだったので、母は忙しかったと思うんです。でも私が中学生ぐらいの時、母が『子育てしている時が一番楽しかった!』と、言ったんです。毎日大変だったと思うのに、母は子育てを楽しんでくれていたんだ、母が楽しいと感じる子育てを自分もしてみたい!私も母のように自分の子どもに子育てが楽しいと言える人生を送りたいと、思うようになったんです」

こすけさんも子どもを望んでいたので、一緒に住み始めた2022年12月からアプリで妊娠しやすい日をチェックしてタイミングを取ったりしていたそうです。すぐに授かるかと思いきや、なかなかそうはいきません。でもこの時はいつか授かるっしょ!と思っていたそうです。

2023年4月、こんなに妊娠ってできないものだっけ?と考えるようになり、二人で家から近い婦人科へ。そこでブライダルチェックのような基礎的な検査を受けましたが、妊娠できない原因はわからずじまい。次に何をしたらいいかもわからず不安になったそうです。そこで、あゆみさんはあることを思いつきました。

SNSを駆使し、妊活の知識やリアルな体験談などを学ぶ

「前に進むには、とにかく妊活についての情報や知識を増やしたい!と思ったんです。ただ、周りには妊活経験者がいなくて…。そこでSNSを通じてフォロワーさんたちにいろいろな知識や情報を教えてもらいたいと思い、婦人科の帰り道、すぐ妊活を始めることを公表したんです」

公表後、「私も妊活中です」「私は不妊治療を経て授かりました」など、SNSのメッセージ着信音が1分ごとに鳴るほどフォロワーさんたちからものすごい反響があり、即座にいろいろなことを学んだそう。時には現役の胚培養士さんなど、専門家からアドバイスがくることもあり、とても参考になったといいます。

その後、不妊治療専門クリニックを探し、通院。タイミング法にトライするもうまくいかない期間がしばらく続いたそう。そこであゆみさんはこすけさんと相談し、タイミング法は7回目でラストに。その後は体外受精へ進むことを決断しました。そんな時、なんと7回目のタイミングで待望の妊娠!「本当にうれしくて二人で泣きましたね」

同じ目標をもつ人が集えるコミュニティを

 SNSを通じて妊活について情報や知識を与えてもらい、それがとてもありがたかったというあゆみさん。今度はご自身の治療内容や受けた検査についてなどをSNSに投稿。それについても、情報を知りたい人、ご自身の体験談を語りたい人など、さまざまな立場の方からものすごいリアクションがあったといいます。

「ただ、妊活している方が自分の知りたい情報を探すのには、違う形のほうが使いやすいのではないかなと考え、LINE のオープンチャットを活用した『あゆねぇの妊活コミュニティ』を2023年7月に立ち上げました」

「妊活」といっても、知りたいことや悩みって、人によって異なります。そこで、ユーザーさんのニーズに応えてルームを細分化したといいます。地域や年齢、助成金、生活習慣、食事、不育症、妊娠報告など、現在では30以上のルームがあるとのこと。ユーザーさんはそれぞれのルームに入り、知りたい文言を検索することで必要な情報を得ることができます。また、わからないことをその部屋でつぶやくと、ご自身の体験を教えたいと考えているユーザーさんや、たまに専門家からアドバイスやコメントが戻ってくるしくみにもなっています。今や登録者は5000人以上にのぼるそうです。

「『妊活に励むみんなの悩みを一つずつ取り除いてあげたい』という気持ちから立ち上げたコミュニティ。なので、妊活にはげむ皆さんにとって心地いい場所になったらいいなと思っています。今後は専門家によるセミナーを開いたり、直接医師に相談できる機会を作っていきたいですね」と語るあゆみさん。

妊活中はモヤモヤすることが多いですが、「あゆねぇの妊活コミュニティ」を活用することで、「いい妊活」を経験できる方が、増えることを期待しています。

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

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