民間の生命保険会社が出している医療保険は、さまざまな病気やケガに備えられるもの。
保険によっては、不妊治療でも給付金が受け取れるものもあります。
妊活中の人もこれからはじめる人も、ご自身の保険について確認しておきましょう。
公的保険が適用の治療に給付金が出るケースが多い
治療が進むにつれて、費用が高くなっていく不妊治療。保険適用になって負担が減ったという人もいますが、それなりの出費になることは確か。その出費をカバーできる一つの方法として、「民間の医療保険」があることをご存じでしょうか? 2022年4月から不妊治療の保険適用範囲が広がったことで、不妊治療に対しても民間の保険から入院給付金や手術給付金が受け取れるケースも出てきています。さらに、先進医療特約をつけていれば、タイムラプスなど、不妊治療の先進医療に対しても給付が下りる場合があります。
ただし、不妊治療を開始してから保険に入った場合は、不妊治療に対する保険は下りません。また、すでに保険に入っていてこれから治療を開始するという人も、保険ごとに免責期間といって「保障が開始される日」が定められていますので、注意が必要。たとえば「保障の開始日から2年経過後の治療が対象」など給付条件があります。よく理解しておくことが大切です。
加入している保険の給付条件を確認しよう
保険会社や保険の種類によって、不妊治療に対する給付条件や給付回数の上限などはさまざまです。すでに不妊治療を始めている人は、今加入している医療保険に給付申請できるか、内容を確認してみましょう。
ジネコユーザーにアンケートをとったところ、民間の医療保険に入っている人は約9割、そのなかで「不妊治療で給付金を受け取ったことがある」と答えた人は約6割でした。「受け取ったことがない」と回答した約3割の人は、条件が合わなかった人もいるかもしれませんが、もしかしたら「不妊治療に保険が下りるとは知らなかった」「申請していない」というケースかもしれません。
せっかく加入している医療保険を活用しないのはもったいない! 申請し忘れがないように確認してみましょう。また、現在は公的医療保険と連動して給付対象になる商品が多いですが、給付額が膨大になると将来的に見直しされる可能性もあります。給付を受けられるものは、早めに申請しておくといいですね。