「原因不明」の検査結果を前に、戸惑った日

「原因不明」の検査結果を前に、戸惑った日もありました 回り道することなく妊娠にたどり着けたのは 相性のいい漢方・整体サロンに出合えたおかげ。

心身両面の細やかなサポートに、ただ感謝です。

クリニックで検査を受けるも、不妊の原因が特定できず、 終わりの見えない治療を前に、漠然とした不安を抱えていたご夫妻。

ジネコの妊活イベントへの出席が転機となり結果に繋がりました。

年の差 13 歳の大人婚で 結婚当初から妊活を意識

福岡市在住のMさんご夫妻 が結婚されたのは夫・ケイタ さん 48 歳、妻・エリさん 35 歳 の時。子どもはすぐにでもと 望んでいたため、当初からタ イミングを取ることを試して いたそうですが、なかなか妊 娠に結びつかなかったそうで す。そこで高齢出産といわれ る年齢に達していることも考 え、結婚の翌年、市内の不妊 治療専門のクリニックに足を 運んでみました。

「妊娠しない原因がわかれ ば、少しは進展するかも」と 期待しつつ一通りの検査を終えたご夫妻を待っていたの は、「双方ともに問題なし、 原因不明」という検査結果。 肩透かしを食らったような気 分で、では自分たちは何にど う取り組めばいいんだろう、 ゴールはいつになるのだろう と、先の見えない漠然とした 不安にとらわれたそうです。

その後、検査してもらった クリニックでそのまま不妊治 療をスタートさせることも検 討したそうですが、検査前後 のスタッフの対応にたびたび 違和感を覚えていたご夫妻は 転院を決意。より相性のいい クリニックを探し、仕切り直 して、まずは人工授精にチャ レンジすることにしました。

大きな転機となった ジネコの妊活イベント

ちょうどその頃、たまたま 手に取った冊子で、市内でジ ネコの妊活イベントが開かれ ることを知ったエリさん。日 程も都合がよかったことから、 試しにと夫妻そろって出席し てみることにしました。イベ ントは長時間にわたり5講演 が行われる盛りだくさんの内 容。「最先端の不妊治療の解説 から、高齢で妊活をされた方 ご本人の体験談まで、さまざ まな角度からの情報をもらえ てとても参考になりました。 その中で、これだけ医学が進 んでも原因がわからないケー年の差 13 歳の大人婚で 結婚当初から妊活を意識スもあるという話も出てきて、 ああ、これはまさに私たちの ことだなという気づきも得ら れました」と、ケイタさんは 当日のことを思い出します。

その中でも、お二人にとり わけ強い印象を残したのは、 ある漢方・整体サロンの先生 による講演でした。漢方の考 え方から“妊娠を目指すため の理想的な体づくり”につい て解説する講演だったのです が、話を聞くうち、ご夫妻は、 日頃自分たちがなんとなく感 じていたことを、明快な言葉 で表してもらえたような高揚 感を覚えたそうです。

たとえば、姿勢と体調との 関係について。ケイタさんは常日頃エリさんが猫背がちな ことや歩き方が左右非対称で あることを心配されていたそ うですが、講演を通し、バラ ンスのよい姿勢を保つことが 妊活中の女性の体にとって有 益であることを知り、「自分た ちが力を入れるべき点はそこ かも」と、点と点が繋がった ような気持ちになったそうで す。また、基礎体温をつける たび自分の平熱が極端に低い ことを自覚していたエリさん は“平熱は高いほうが理想的” という話にハッとしたとか。

「実は私、それまで漢方はあ まり信じていなかったんで すよ。でも西洋医学のクリ ニックで特に悪いところはないと言われ、じゃ、なんで私 は妊娠しないんだろうと悩ん でいたところに漢方の考え方 を伺って、自分の体がベスト な状態ではないことを自覚で き、すべてにストンと納得が いった気がしました。まずは ちゃんと体を整えて、赤ちゃ んが来てくれるように準備を しないといけないな、と自然 と思うことができたんです」

ケイタさんも、「講演の内容 がとても腑に落ちたので、ウ チはこちらに面倒を見てもら うのがよさそうだと感じまし た。通ってみて妊娠に結びつ かなかったとしても、少なく ともエリがもっと健康になれるなら、悪いことは何にもな いわけですし」。

そして、当日すぐにサロン を予約。エリさんの漢方・整 体サロン通いが始まりました。

体づくりに励む毎日。 そして待望の妊娠

漢方・整体サロンには 10 日 に1回ほどの頻度で通い、筋 力増強マシンの利用やふくら はぎへの施術などを受けると 同時に、心のもち方や体質・ 姿勢改善に関するセミナーな どを受講。ニオイや味が気に ならない、錠剤やカプセルの 漢方薬も始めました。当時のことを、エリさんは「施術が よかったのはもちろんですが、 サロンでスタッフさんとお話 しするひと時も、とても有益 でした。皆さん女性の体につ いて知識が豊富なうえにいろい ろなケースをご存じで、ちょっ とした悩みにもじっくり相談に 乗ってもらえ、ありがたかった です」と振り返ります。

サロンの指導に従って日頃 の食生活も見直し、糖質カッ トを実践。間食もジャンクフー ドも断ち、あんなに好きだっ たラーメンもポテトチップス も食べなくなったそうです。 すると、まず低温期の体温が 目に見えてアップ。同時に懸案だった姿勢の悪さも、徐々 に改善されていきました。

そうしてクリニックに通い 始めて4カ月め、エリさんは ついに新しい命を授かったの です。ちょうど、通っていた クリニックで3回目の人工授 精を行った頃合いでしたが「タ イミング法も試していたし、 人工授精で結果が出たのか、 自然にできたのか、自分たち にはわからないんですよね。 でもどちらにしても体づくり に励んでいたことが功を奏し たのは確かだと思います」と、 お二人は口を揃えます。

男性も参加するのが当然と 二人三脚で歩んだ妊活期間

Mさんご夫妻の妊活を改め て振り返ると、戸惑った時期 はあったものの、結果的に最 短の道のりで妊娠にたどり着 いていることに気づきます。 スムーズな経過をたどった理 由はどこにあるのでしょうか。 ケイタさんは「その時々で適 切な情報を収集し、時間を無 駄にせず最良の選択ができた からかな」と自己分析します。

一方エリさんが挙げた理由 は“妊活中、心穏やかに過ご せたこと”。

「私は職場でも妊活のことは 隠さず相談していたのです が、ありがたいことに皆に快くサポートしてもらえまし た。夫もなんでも聞いてくれ たので、一人で抱え込まずに 済んだのがよかった点かと。 ストレスなく過ごすことが一 番だと思っていたので」

その言葉通り、エリさんに とってケイタさんが最高の パートナーであることは、取 材中の会話の端々からもしっ かり伝わってきました。クリ ニックでの検査に難色を示す 男性も多いなか、ケイタさん は男性側も一緒に動くのが当 然のことと捉え、婦人科にも 妊活セミナーにも積極的に足 を運び、都合がつくときには 漢方・整体サロンにも同行した そうです。

また、わからない ことがあればすぐにウェブや 専門書に当たって調べるのも、 ケイタさんの役割だったとか。 お二人が同じ熱量で子どもを 望んでいたことが、スムーズ な妊娠に繋がったのだろうと 思わせられるエピソードです。

エリさんも無事に妊娠 8 カ 月を迎えた現在、ケイタさん は子育てに関する情報の収集 に余念がありません。目下の 楽しみは、機能的なベビー用 品をリサーチすること。近い 将来、家族が増えたM家はど んな生活を送っているのか? お二人は今、未知の体験とな る出産後の新しい暮らしが、 楽しみで仕方ありません。

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

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