夏の温活を考えよう【医師監修】

ジリジリと暑い夏がやってきます。
夏に温活?! と思ったアナタ、実は夏こそ気をつけておかないと体の深部は冷え冷え~なんていうことも。
妊活中は特に大事な夏の温活を一緒に考えていきましょう。

暑くても体の深部は冷えている⁉

暑い外から建物や電車などの中に入った瞬間、エアコンの風にあたると「気持ちいい!」と感じます。でも、時間がたつにつれてじわじわと体は冷えていきます。オフィスワークや販売の仕事など、ずっとエアコン環境の中にいる人は、常に寒さを感じ、夏でも冷えを自覚しているかもしれません。

冷えを実感している人も、していない人も、暑さばかりに関心が行く夏だからこそ気をつけて温活しておかないと、お腹などの深部が冷えて妊活の妨げになりかねません。さあ、今から温活準備を始めましょう。

みんなは「夏の冷え」、どう感じているのかな? アンケートで聞いてみました。

夏に冷えを感じることはありますか?

夏に冷えを感じるのはどんな時ですか?

冷えを感じるのは体のどの部分ですか?

「夏の冷え」で困ったことは?

・職場でエアコンの風が直接あたってしまうことが悩み。 (山梨県 みみさん)
・汗っかきで暑がりなのに手足等の末端だけ冷える。 (静岡県 はせさんさん)
・寒暖差で頭痛が起きたり、体の調子が悪くなること。 (東京都 まちこさん)
・体感は暑くて汗もかくのに、手足やお腹が冷たくどうし たらいいかわからない。(福井県 はるこさん)
・夏は貼るカイロが薬局で売ってないこと。 (千葉県 ゆけさん)

「夏の冷え」について知りたいことは?

・汗をかくほど暑い時でも腹巻きを巻いたり、白湯を飲んだほうがよいのか。(神奈川県 ゆうとんさん)
・控えたほうがよい飲み物や食べ物、夏の理想的な服装などが知りたい。(香川県 ゆきちさん)
・どのくらいの寒さを感じると体が冷えているのか。 (東京都 まちこさん)
・冷えるが、汗もかきやすい。良い工夫はある?? (和歌山県 まにぃさん)
・服を着ていてもお腹が冷えるのはなぜ? (北海道 はるはるさん)

暑い夏でも冷房による冷えを実感

妊活の大敵! 夏の「冷え」温活習慣で冷えづらい体をめざそう

暑い夏は冷えとは無縁と思っていませんか? 夏に体が冷える理由や冷えが妊活に及ぼす
悪影響から効果的な温活法まで、園田桃代ARTクリニックの小柳良子先生に伺いました。

【医師監修】園田桃代ART クリニック 小柳 良子 先生 日本産科婦人科学会専門医。2001 年福岡大学医学部卒業。以後福岡大学病院ほか、福岡県内の病院・クリニック勤務を経て、2017 年 4 月から当院勤務。漢方外来で、母体の健康をサポートしている。

夏は冬より冷えやすい⁉不妊につながる「冷え」

夏は気温が高くなるため、体も温まっていると勘違いしがちですが、実は冷えは寒い時期だけでなく、夏場にも現れる症状です。気温が高くなり暑くなると、エアコンをつけたり、アイスクリームや冷たい飲み物などを飲んだりと無意識のうちに体を冷やす行為を行っています。

そもそも「冷え」とは血管が収縮し、血液の流れが悪くなるために毛細血管へ温かい血液が流れず、末梢の手足などが冷えてしまうことです。主な冷えの原因は運動不足(筋肉量の低下)、食生活の乱れやストレス、自律神経の乱れ、喫煙などです。

暑い時は副交感神経が働き、血管を拡張させ発汗をうながして体の熱を放出します。逆に寒い時は交感神経が働いて血管を収縮させ、発汗を抑制し体温の下がりすぎを抑えます。こういった反応をコントロールしているのが自律神経の働きによるものです。暑い屋外と冷房で冷えた屋内を行き来することが自律神経のバランスが崩れる原因につながり、血行が悪くなって冷えをもたらします。血液の循環はとても大切で、卵子をつくるのも、子宮の内膜をつくるのも、受精卵を受け入れて育つことに関しても、血液をうまくいき渡らせることが大事なのです。

あなたは大丈夫?気づいていない夏の「冷え」

体が冷えやすい方は、本来なら寒さを感じにくい状況でも体の冷えを感じやすいとされています。夏でもお腹や肩、体感部に冷えを感じるケースは珍しくありません。ところが「手足が冷たくないから冷えとは無縁」と思っている方も多いようです。手足や顔がほてり、暑がりだと感じることがあっても、体の中では冷えによる代謝の低下が起きている可能性があります。「手足がむくむ」「お腹、腰、ひざを触ると冷たい」といったことはないでしょうか。そのほかにも風邪を引きやすい、お腹を壊しやすいなどの体調不良が気になる人は、「隠れ冷え」の可能性もあるため注意が必要です。夏は自分でも気がつかないうちに体が冷えていることが多いもの。油断していると冷えによるダメージが蓄積し、妊活に悪影響を及ぼす恐れもあります。

妊活中に取り入れたい効果的な夏の温活法

子宮があるお腹の冷えは、妊活の大敵です。夏は外が暑いので、ある程度の薄着は仕方がありませんが、オフィスのように冷えている場所では、カーディガンやひざ掛けなどでしっかりと保温対策をすることが重要です。腹巻きやカイロなどでお腹周りを温める以外にも、血流が多い部分「首」「手首」「足首」の3つの首を温めることを意識するといいでしょう。

運動も効果的です。筋肉量を増やすことで代謝や体温が上がります。移動もできるだけ階段を利用するなど、ちょっとした心がけを大切に。また夏はシャワーだけですませがちですが、温かいお風呂に入ってしっかり体の深部を温めましょう。食事は冷たいものばかりを食べすぎないよう、ショウガやネギなど体を中から温める食材を積極的に摂るようにするといいでしょう。また「冷え」は東洋医学の得意分野。専門家に相談し、自分に合う漢方薬を選択しましょう。

温活は一日だけ実施しても体質改善はできません。夏場も継続して行うことが大切です。

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

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