FSH が高く、胚盤胞になりません。 早発卵巣不全の治療が必要ですか?

Y Kさん(35 歳)

初めての採卵で凍結胚移植をしましたが陰性。FSH 値は1回目の採卵で8、2回目は16. 8、3回目は27. 7まで上がり、さらにクロミッド® の服用で数値が高くならないか心配です。治療をお休みするか、早発卵巣不全の治療をすべきか悩みます。

佐久平エンゼルクリニック政井 哲兵 先生 鹿児島大学医学部卒業。東京都立府中病院、日本赤十字社医療センター、佐久市立国保浅間総合病院、高崎ARTクリニック勤務を経て、2014年に佐久平エンゼルクリニックを開院。「一人でも多くの患者さまに幸せになっていただくために、努力を続けてまいります」。
政井先生●早発卵巣不全は40歳手前で無月経や卵胞が育たなくなる状態です。完全に発症すると、体外受精でもなかなか治療が難しいとされています。数は少なくとも採卵はできているので、現時点ではまだ早発卵巣不全に至ってはいませんが、今後卵巣機能の低下とともに発症に近づく可能性はあるかもしれません。
 一般的に高FSH の方の卵巣刺激は、卵巣に負担をかけない低刺激や自然周期で行われます。ただ、クロミッド®の服用によって、一時的にFSH が高くなることは考えられます。
 妊娠のチャンスを得るためには、胚盤胞にこだわらず、新鮮胚移植も選択の一つです。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。本サイトの全ての記事は医師監修です。