不妊原因は卵管狭窄。自然妊娠で授かるのは難しいのでしょうか?

相談者 :みわさん(36歳)不妊原因は卵管狭窄と診断され、AMH 値も低いです。精子は問題ありませんでした。顕微授精で採卵2回、新鮮胚移植2回と凍結胚盤胞移植1回行いましたが、いずれも化学流産となりました。次はまた採卵からスタートする予定なのですが、不妊治療を1年間続けてきても結果が出ず、先が見えないような気がして少しお休みする決意に至りました。卵管狭窄の場合、自然妊娠で授かることは無理なのでしょうか? 途方に暮れています。
臼井医院 婦人科 リプロダクション外来 臼井 彰 先生 東邦大学医学部卒業。東邦大学大森病院で久保春海教授の体外受精グループにて研究・診察に従事。医局長を経て、1995 年より現在の東京・亀有にて産婦人科医院を開業。

着床後、妊娠継続するためにできることはありますか?

臼井先生●着床後、hCGがしっかり上がっているのに途中で流産してしまう場合と、hCGが5〜10mlU/ml程度しか上がらなかった場合とでは対応が変わります。まず、どのタイミングの流産だったのかを把握しましょう。着床不全の対策としては、保険適用での治療を行いたいのか、先進医療や自費診療なども視野に入れているのかで選択肢が変わります。保険適用の検査は子宮鏡検査。子宮内膜着床能検査(ERA)は先進医療、子宮内膜胚受容期(ERpeak)検査は自費診療です。

卵管狭窄の場合、自然妊娠で授かることは難しいのでしょうか?

臼井先生●子宮と卵巣をつなぐ卵管は左右2つあり、卵管の内部が狭くなっている場合は「狭窄」、両方もしくは片側が完全に詰まっている場合は「閉塞」となります。完全に詰まっているなら自然妊娠は難しいとされますが、卵管狭窄は狭くても管は通っているので、自然妊娠の可能性は十分にあります。ただし、みわさんの場合は精子は問題ないのに顕微授精を行っているので、もしかしたら通常の体外受精では受精しなかったのかもしれませんね。受精障害があれば普通のタイミング法では妊娠率が低くなります。

卵管の詰まりを診断する検査について教えてください。

臼井先生●造影剤を注入してレントゲン撮影を行う子宮卵管造影検査や、内視鏡で子宮や卵巣・卵管を直接診察する腹腔鏡検査などで卵管の詰まりを調べることができます。検査法によって診断精度は異なり、レントゲンでは閉塞と診断されても、腹腔鏡で確認すると詰まっていないことも。腹腔鏡検査は卵管の詰まりだけでなく、癒着などその他の要因を見つけることもできるので、一度検討してみてはいかがでしょうか。

治療を少しの間お休みするそうです。治療との向き合い方や再開後の治療について、アドバイスをお願いします。

臼井先生●せっかくお休みすると決めたのですから、その間は何も考えず、基礎体温もつけず、とにかく治療のことを忘れてみてはいかがでしょうか。治療ストレスからご自身を解放し、心身ともにリフレッシュすることが良い結果につながることもあります。そろそろ治療を再開しようかと思えるまで、休む時は、しっかり休む。それが今のみわさんへのアドバイスです。

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。