【Q&A】死産後、妊娠しません。~岩川先生

hanakoさん(42歳)

2021年5月(42歳)から不妊治療クリニックに通院し始め、6月に採卵、7月に5AA胚盤胞をホルモン補充療法の体外授精で妊娠しました。
が、子宮頚管短にて破水し、21週3日目で死産となりました。
その後も治療継続しており、凍結卵を移植するも全て着床せず。(凍結卵には顕微授精卵もありました)
合計で採卵3回、移植7回しました。
今回はグレードが5AAの胚盤胞をホルモン補充療法で移植しましたが、またも着床しませんでした。これは私の子宮に問題がありますか?
ちなみに子宮内膜9.8mmで移植しました。以前は妊娠成立時は9.0mmでした。
主治医からは「ホルモン値は問題なく、生理周期も安定していることから、ホルモン補充療法でなくて自然周期でも良いと思う」
と言われていますが、妊娠成立したときの条件から逸脱するのが怖いので、ホルモン補充療法でずっと移植しています。
残りの凍結卵は5AB2個、4AA3個、4AB2個です。
自費治療ですが、夫は「お金を惜しまず出来ることは全てやっていい」と言ってくれています。
私自身も一度は妊娠し21週3日まで妊娠継続した経験からどうしても妊娠・出産を諦められません。
これ以上何をどうすればよいのでしょうか。
通院先の主治医はこれ以上の施し法は無いという感じです。
このまま移植するしかありませんが、何か他に出来ることがあれば教えていただきたいです。
常用サプリ:ビタミンD・葉酸・ラクトフェリン700mg/日を1年間継続しています。

岩川先生にお聞きしました。

竹内レディースクリニック 岩川 富貴子 先生

佐賀大学医学部卒業。鹿児島県立大島病院、鹿児島市立病院、鹿児島大学医学部歯学部附属病院、済生会川内病院等を経て、2017年竹内レディースクリニック入職。2019年竹内レディースクリニック 副院長就任

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください

21週での流産はとてもお辛かったでしょう。

その後は良好胚を移植しても妊娠しない、反復着床不全、という状態になっているようです。

反復着床不全の原因としては、当然母体側の問題もある可能性はありますが、42歳という年齢を考えると胚側の問題(染色体異常など)がある可能性があります。胚のグレードが高くても、染色体異常のある胚は着床しない、もしくは途中で流産してしまいます。

今後できる検査としては母体側の検査としては不育症検査(免疫系含む)、胚側の検査としては着床前遺伝子検査があります。

着床前遺伝子検査については、治療経験の豊富な施設を選ばれた方がよいでしょう。

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