【Q&A】EMMA検査を複数回行ってもラクトバチルスが増えない~藤本先生

ひまわりさん(34歳)

第一子も不妊で、1年間タイミング法(自己流を半年、不妊治療専門ではないクリニック通院半年)。
不妊治療専門のクリニックに転院し、子宮内ポリープの手術を行ったあと、人工授精4回、体外受精顕微授精を行い、3日目の胚1個、5日目胚が体外受精1個(4BC)顕微授精3個(全て4BB)。
第一子は、顕微授精1回目で妊娠しました。AMHは1.58です。
第二子希望で産後8か月後の今年2月より通院を開始。今年3月に子宮内ポリープ手術、4月に顕微授精を移植(詳細紛失しました)、5月に3日目の胚を移植(HCG〈0.5L)どちらも着床にも至らず、とのことでした。
6月、7月、9月にEMMA検査を実施。結果は、ラクトバチルス17.17%(主にガートネラ61.27)→56.31%(主にガートネラ31.66)
→0%(主にガードネラ62.12、アトポビウム22.15)。
現在、抗生剤(アモキシシリン、クラブラン酸)7日間服用後、インバグ14日間→ラクトフローラ30日間→インバグ7日間→ラクトフローラ30日間を処方されました。
次回(2周期後)にEMMA検査4回目の予定です。
「当院では、これまでEMMA検査をした人の最高は4回」と言われましたが、今後も検査が続くのではないかと不安です。
先進医療の保険には入っているので金銭面の心配はありませんし、しっかりと検査結果をもってから移植をしたいとは思いますが、いつまでなんだろうと落ち込んでしまいます。
また、2回目の検査で64%に上昇したにも関わらず、3回目の検査で0%になることは起こり得るのでしょうか。
担当医には「こんなこと初めてだ」と驚かれ、ちゃんと薬を飲んでるのか、膣にきちんと入れられているかの確認もされました。
きちんと薬は適切に服用していると思いますが、不安なのは、ラクトフローラを使うと翌日少量の白いものがおりものと一緒に出てきます。これはあり得ることなのか、入れ方がダメなのかも不安です。
このままラクトバチルスが増えず、移植ができない、となると、どこで、いつ、を目処に諦めるべきなのかも分かりません。
また、例えラクトバチルスが90%になったとしても、次の検査で0%になったため、移植までにまた0%になることも起こり得るのではないかと不安です。
また、夫との性交渉も自然妊娠の可能性がほぼないとは思いながらもできたら良いなと思い、避妊せず性交渉をしていましたが、EMMA検査で0%0%になり、担当医から「旦那さんにラクトバチルスに影響を起こす菌がいるかもしれないが、第一子時には全くその菌はいなかった、ただ、もしかしたら身体の中で変化があったかもしれないので、今後は避妊をするようにしてください」と言われました。
その可能性もあるのでしょうか。

藤本先生に聞いてきました

さっぽろARTクリニックn24 藤本 尚先生

日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医、臨床細胞学会細胞診専門医。札幌医科大学産婦人科、神谷レディースクリニック 副院長を経て、医療法人社団 さっぽろARTクリニック開院し理事長に就任。2019年5月 医療法人社団 さっぽろARTクリニックn24開院。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
なかなか悩ましい状況ですが、この状況をびしっと解決する方法はなかなかありません。
そもそも膣と肛門は近い場所にあり日々菌にさらされている状況です。
子宮は膣を経由して外界とつながっています。
菌は基本的には膣を経由して入ってきます。
EMMA検査で今日がvery goodでも来月がvery goodとは限りません。
それは日々膣(ひいては子宮)は菌にさらされているからです。
一度投薬(抗菌剤や乳酸菌製剤)して改善しても、すぐに乳酸菌がいなくなってしまう人もいれば、一度治療を行うとしばらくの間は乳酸菌が維持される人までいろんな方がいます。
EMMA検査は、費用も高価で、結果が出るまでの時間もかかる検査(約3-4週間)なので何度も行うことは難しく、また結果が出た時点でその結果が、今の自分の膣の環境を反映しているとも限りません(検査の結果は今から3-4週間前の状況を表している)。
そのため何度もよくならない人は、持続的に乳酸菌製剤(膣錠や内服、場合によっては乳酸菌タンポンの使用)を使用していきながらの胚移植を行うという方法を考えます。
乳酸菌製剤も決して安価なものではありませんが、頻繁にEMMA検査を行うことを考えると、こちらのほうが安価でもあり費用対効果の高い方法といえるかもしれません。
ひまわりさんは、第二子においては2回胚移植を行っているようですが、この回数は“まだ”2回というとらえ方もできます。
年齢的にもあと1-2回は普通に胚移植を行うだけで妊娠する可能性は十分にあると考えます。
僕なら、乳酸菌製剤を持続的に使用しながら、あと1-2回はふつうに凍結融解胚移植を行うことを検討します。
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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。