【Q&A】このまま移植を続ける事に対して不安、化学流産後に情緒不安定?~高橋敬一先生

こうのとりさん(33歳)

妊活歴4年。初期流産2回、化学流産1回です。
先日の化学流産後、生理痛が酷くロキソニンが効くまで2時間30分かかりました。途中救急搬送、大学病院へ。検査結果異常なし。
化学流産後の生理が終わった後は、採卵前の様なお腹のハリがあり(産科的に異常なし)、ドラマの短い出産シーンを見ただけで、涙が止まらず・・。これは、ホルモンバランスの乱れからくる情緒不安定でしょうか。
今回の化学流産後の診察で、思い切って何か対策としてやっておいたほうが良い検査があるか聞いてみましたが、これ以上追加で行う検査はないようです。移植を続けるしかないとのこと。
残りの胚盤胞は4日目4CDと、5日目4CCです。

高橋敬一先生にお伺いしました。

高橋ウイメンズクリニック 高橋 敬一 先生
金沢大学医学部卒業。国立病院医療センター(現・国立国際医療研究センター)、虎の門病院を経て米国ワシントン大学に留学。1996年虎の門病院に復帰した後、1999年千葉市に不妊治療専門『高橋ウイメンズクリニック』を開院。2014年ベストドクター認定(ベストドクターズ社)。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください 
こうのとりさん。
治療履歴拝見しました。
2回の流産、1回の化学的流産と、辛い時期を経験されていると思います。
今回は特に体調だけでなく、お気持ちも、不調になっているようでとても心配です。
まずは落ちついてできることからおこなってきましょう。
腺筋症に関しては、実際に診察をしていないのですが、可能性があるとのことです。
したがって、今後は生理が開始しそうな場合には、痛みに我慢できなくなる前に、痛み出す前にすぐに痛み止めを飲みましょう。痛みに我慢できなくなってから飲んでも、すでに痛み物質が体中に回っているので、効果が出るまで時間がかかるのです。
一時的な痛みの増強の可能性もあるので、数ヶ月痛み止めで様子を見てみましょう。
明確なホルモン異常や月経周期の不順などがないようなので、ホルモンバランスが崩れているとは明確には言えません。
今回の情緒の不安定は、ホルモンとは関係ない可能性が高いと思います。
お気持ちが疲れている方が大きいのかもしれません。
受けている検査の内容が、分かりませんが、子宮鏡、慢性子宮内膜炎(CD13)、
Th1/TH2  の免疫能、ERPeakなどの着床能検査、などを受けては如何でしょうか。
ご不安とは思いますが、妊娠されているので、頑張ってくださいね。
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