妊娠にまつわるウワサの真相

「○○したら妊娠できた」「○○はNG」…口コミやネットでまことしやかに広がる、妊娠にまつわるウワサ。ウソなの? 本当なの? 皆さんから寄せられたいろいろなウワサについて、不妊治療の専門家・神谷レディースクリニックの岩見先生に真相をお聞きしました!

神谷レディースクリニック 岩見 菜々子 先生 札幌医科大学卒業。2014年より神谷レディースクリニック勤務。日本生殖医学会生殖医療専門医。日本産科婦人科学会認定専門医。日本抗加齢医学会専門医。

妊娠するとおりものが水っぽくなる?

おりものの状態は関係ありません

 妊娠中は女性ホルモンの影響で腟内の分泌物が増えるため、水っぽく感じる人もいるかもしれません。でも、おりものの状態と着床しているかどうかは関係ないと言われています。ですから「水っぽくなると妊娠」とも言えないし、逆に「おりものが乾いているから妊娠していない」とも言えないということです。ただ、妊娠するとホルモンバランスの変化によってカンジダ腟炎などを発症することもあるので、かゆみなどの異常がある場合は婦人科を受診してください。

卵子が精子の動きを止めてしまい。妊娠しにくくなることがあるってホント?

ステップアップで妊娠は可能です

 女性が 「抗精子抗体」という、精子の活動性を悪くする抗体をもっていることがあり、その場合はタイミング療法や人工授精では妊娠しにくいのは事実です。でも、体外受精などの生殖補助医療であれば、抗体のある方でも妊娠率には影響ないとされていますので、治療をステップアップすることで妊娠は十分、可能です。

ピルは不妊の原因にはならない?

不妊の原因にはなりません!

 月経困難症や子宮内膜症などの治療でピルを長期間、服用している方もいると思います。ピルで排卵を止めて、卵巣を休ませてあげるほうが、将来的に妊娠しやすくなりますので安心してください。ピルを飲んでいてもいなくても、卵子は時間の経過とともに少なくなってしまいます。子宮内膜症などの病変が起きてしまうと、さらに卵子を失うスピードは速くなりますので、妊娠を希望するまでの間は治療としてピルを飲むのがおすすめです。

冷え性の人は妊娠しにくい?

子宮や卵巣の血行が悪いと妊娠しにくいです

 冷え性の人や、体温の低い人よりは、体温が高い人のほうが妊娠しやすいという報告はあります。冷えは漢方治療などで改善できますので、気になる方は婦人科で相談してください。お腹を温めようとしてカイロを貼る方がいますが、表面だけを温めても冷えの改善にはつながりませんし、低温やけどの危険もあります。手足を動かして血行を促したり、普段から運動して基礎代謝を上げたりするように心がけましょう。

顕微授精をすると障がいのある子が生まれやすくなる?

近年は「確率は変わらない」とする報告も

 顕微授精を受ける方はこの点を大変心配されると思います。過去の報告では、確かに顕微授精で生まれたお子さんのほうが染色体異常の確率が3%前後で、一般の0・5〜1%に比べるとやや高いとされていたのですが、近年ではこれは妊娠初期段階での統計で、出産までいくと染色体異常の確率はほぼ同等とする報告も多数出てきています。顕微授精の技術は日々、進化し高度になってきていますので、今後もっと顕微授精によって妊娠率が上がっていくことも期待されています。あまりネガティブなイメージにとらわれすぎず、妊娠のための一つの選択肢と考えていただけたらと思います。
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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。