【Q&A】 保険適用か自費か~浮田先生

浮田祐司先生に伺いました。

リプロダクション浮田クリニック 浮田祐司先生   兵庫医科大学付属病院、府中病院、兵庫医科大学篠山病院に勤務後、兵庫医科大学付属病院 産婦人科の助教に。英ウィメンズクリニックで不妊専門医療に携わった後、2020年開院。一般不妊治療から高度生殖医療までクオリティの高い治療を提供する県内有数の施設として、妊娠から出産まで手厚くサポート。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
たけのこさん(42歳)  
私は42歳0か月、主人は、52歳2ヶ月です。
来月に初めての採卵予定ですが、一回目の採卵を自費でするか保険適用でするかを迷っています。

■初めての採卵は自費か保険適用かどちらが良いでしょうか?

 

2022年4月より生殖補助医療が保険適応になりました。これに伴い、治療を保険で行うか自費診療で行うほうがいいのか、たくさんの方が悩まれていると思います。今回、質問者様は初めての採卵であり、保険診療を利用できる年齢です。

個人的にはまず保険診療での採卵を行うのをお勧めします。生殖補助医療における保険治療での採卵や胚移植は、標準的な治療になります。もし、うまくいかない場合には標準的な治療以外の治療も必要になるかもしれません。その際に自費診療での治療も考えられたらどうでしょうか。

 

■保険適用開始後、治療や検査の選択について不安や心配をされている患者さんも多いと聞きます。

 

生殖補助医療における保険治療は標準的な治療になります。標準的な治療で妊娠に至る場合はいいのですが、そうではない場合もたくさんあります。

特に40歳以上の方は様々な治療をしなければならない場合があります。保険治療で採卵周期に入った場合は、卵巣刺激や採卵、胚凍結、胚移植等全てが保険診療のみ(先進医療は可能)になります。

そのため、治療周期に入る前に担当の先生と十分に相談し、治療方針を決めるのが必要不可欠であると思います。

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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