【Q&A】体重と体外受精~佐藤先生

体重と妊娠の関連性についてよく耳にします。

どこまで、意識すればよいのでしょうか?

佐藤先生にお聞きしました。

 

佐藤 雄一 先生(高崎ARTクリニック)医学博士・産婦人科専門医・日本生殖医学会生殖医療専門医・日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医。2018年、体づくりができるフィーカレディースクリニック(東京・日本橋)を開院。佐藤病院グループ代表。佐藤病院院長・高崎ARTクリニック・Fika Ladies’ Clinic理事長を務める。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

アルパカさん(38歳)

通院中のクリニックでアンタゴニストで3回採卵、移植7回。
結果が出ず、転院を考えています。
転院先の病院では BMI18.5以上でなければ体外受精ができません。
体重を増やそうと努力していますが、身長169cm、体重48kgです。
少食ではありません。
食事量を増やし、ジムに通い、プロテインを飲み、ヨガもしています。漢方も試しました。
生理は規則的にきます。
体重を増やさなければ、だめですか?
体重は、どう増やせば良いですか?
3年前に 卵管造影をしていますが、また検査が必須だそうです。
必要でしょうか。

BMIの値は18.5あった方が妊娠した時に元気な赤ちゃんが産まれるっていうデータがあるので、転院先の施設としてはBMI値が18.5以上を目指しましょうと勧めているのだと思います。
ただ実際に食事をしなかったりとか、ダイエットにて痩せている人は少し問題はありますが、我々の統計によれば、もともとの体型が痩せている人でたくさん食事を摂られている方は、割と元気な赤ちゃんを出産される傾向にあります。
ですので一概にBMI値(一つの目安にはなりますが)だけで、妊娠・出産や不妊治療が難しいというのは少し早計かなと思います。
ただ、転院予定の施設がBMI値が18.5以上でないと治療していただけないのであれば、
違う施設(特に栄養指導をしてくれる施設)への転院を考えるのも一つの手ではないかと思います。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。本サイトの全ての記事は医師監修です。