採卵が上手くいかない…
せっかくの苦労が水の泡のような気持になることも…
どう考えたら良いのでしょうか?
浅田先生に聞いてきました。
やまさん(35歳)
最初のクリニックで低刺激採卵3回。毎回4〜5個採卵し、今まで胚盤胞6個できましたが、5回陰性(2個移植1回)転院先でアンタゴニスト法での1回目の採卵で14個取れて7個前核期保存、初期胚2回移植(2回目は2個移植)で陰性。
残りが4ccのみだったので、再度採卵に踏み切りました。
D4でLH3、FSH11、その日からフェリング450にHCGを追加した注射を7日実施。
D12でLH9、E2 390、卵胞は14mm程度が6つ見えました。
フェリング450にHCGを追加した注射を5日、D13とD15にガレニストを処方されました。
D19での採卵を目標にD16に受診したところ、排卵済みのため、採卵キャンセルになりました。
今まで一度もキャンセルがなかったため、ショックが大きいです。
医師には私の体が刺激に耐えられない状態だったため、ガレニセトが効かなかったと言われましたが、薬の使い方はこれで良かったのでしょうか?
注射も多く、10万円と貴重な卵を不意にしたと思うと悔しい気持ちもあります。
おっしゃるとおり、疑問が残る結果だったと思います。
主治医の説明では、やまさんの体が刺激に耐えられない状態だったため薬が効かなかったということですが、体が刺激に耐えられる、耐えられないということではなく、医師は、ホルモン値を計測して、卵胞を育てるホルモンであるFSH(卵胞刺激ホルモン)や排卵の指令を出すホルモンであるLH(黄体化ホルモン)等の動きがどうなっているかを確認しながら卵巣刺激をしていきます。
ホルモン値を計測せずに、卵巣刺激を行うクリニックもあるようですし、ホルモン値を計測していても、その結果に応じて薬の種類や量、採卵のタイミング等を適切に変更・対応できなければ意味がありません。精度の良い治療を行うのであれば、患者さんの様々な情報があることが大切だと考えます。
私からのアドバイスとしては、きちんとホルモン値等を確認しながら刺激を行うクリニックで治療をしましょう、ということです。