2人目は続けて流産。不育症ですか?

1人目はタイミング法で授かるも、2人目は続けて流産。不育症ですか?

1人目と同じくタイミング法で妊娠するも、2回連続同じ時期に流産。ひょっとして不育症では?

また、今後ステップアップしたほうがいいのか、あと数回は同じ方法を続けてみるべき?

2人目不妊のタイミング法について、厚仁病院の松山先生に聞きました。

厚仁病院 生殖医療部門  松山 毅彦 先生 東海大学医学部卒業。小田原市立病院産婦人科医長、東海大学付属大磯病院産婦人科勤務、永遠幸レディースクリニック副院長を経て、1996 年厚仁病院産婦人科を開設。厚仁病院理事長。日本産科婦人科学会専門医。日本生殖医学会生殖医療専門医。
かなこさん(34歳)からの相談 1人目は現在3歳で、ゴナールエフ®で排卵誘発、タイミング法で妊娠しました。2人目の治療を始めて5カ月後、妊娠したものの7週目に稽留流産をし、2カ月空けて治療を再開してまた5カ月で妊娠したもののまた7週目に稽留流産してしまいました。2回目は夫が突然EDになったためシリンジ法2周期目で妊娠しました。今後も同じ方法でいいのでしょうか。ステップアップが必要ですか。同じ時期に流産してしまったのですが、不育症の検査を受けたほうがいいですか。

着床障害の可能性も不育症の検査を

ステップアップの一般的な目安としては、タイミング法を4~5回トライしてみて、うまくいかない場合は次のステップの人工授精に進む場合が多いです。

かなこさんの場合、2回流産しているということは反復流産の定義にあたりますので、着床に問題がないかどうかを調べてもいいと思います。どういう検査をどこまでやるのかはクリニックの医師の考え方によりますが、ご質問にあるように不育症の検査をすることもステップアップの一つだと思います。ステップアップ=人工授精・体外受精というわけではないですよ。

かなこさんはゴナールエフⓇで排卵誘発をしてタイミング法をとっていたようですが、排卵誘発法を変えてみることも妊娠への近道になることもあります。これもステップアップといえます。

状況に応じた不育症検査も有効

不育症の検査にはいろいろありますが、スクリーニング検査として抗リン脂質抗体症候群の検査や、子宮形態検査、夫婦染色体検査、内分泌検査、流死産胎児絨毛染色体検査などがあります。そのほか、当院では、反復流産した方や体外受精が2回以上不成功の方には、NK細胞活性検査やTH1/TH2比検査などを提案することもあります。

費用的にも、検査は優先順位を考えて行う必要はあると思います。しかし、少しでも有益な情報があれば今後の対策が立てやすくなりますので、主治医に一度相談して不育症の検査を検討されても良いと思います。

1人目と同じ方法で妊娠できるとは限らない

「1人目と同じ排卵誘発法を行えば、妊娠できる可能性が高まりますか?」と、2人目不妊で来られる患者さんからよく聞かれますが、1人目の時とはまったく別だと考えたほうがいいでしょう。1人目の時とは年齢も体の環境もまったく違いますから。1人目の育児で疲れているうえに、日々の過剰なストレスがかかっているはずです。このような些細な環境の変化でも女性の体は影響を受けているのです。逆に過去にとらわれず、きちんと検査をしてから治療方針を立てたほうが結果は出やすいと思います。2人目不妊の場合も初心に帰って検査を行うことをおすすめします。

1人目と同じく2人目の不妊治療は必要? 必要な検査は?

1人目を産んでから2~3年が経ち、夫婦生活をしていてもなかなか2人目ができない場合は、不妊治療を考えたほうがいいでしょう。ただし、1人目の時とは年齢、体、環境などが変わっていますから、まったく新しい気持ちで不妊治療に取り組んでください。必要な検査は、基本的な検査としてAMHや卵管造影検査などがありますが、クリニックによって基本の検査はさまざまで、患者さんの状況で検査内容が違う場合もあります。情報は多いほど治療方針が立てやすくなりますので、私は基本的にどの検査も無駄ではないと思っています。

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。