不妊治療でよく耳にする原因不明の不妊治療…
不明だと、何をしてよいのか分からなくなることもあるかもしれません。
その場合、どんな検査をしていくのがいいのでしょうか?
藤本先生に聞いてきました。
藤本 尚先生
ゴロミさん(32歳)24歳で結婚をし、26歳から子作りを始めましたが授からず、20代のうちに数え切れないほど のタイミング法と2度の人工受精をしましたが授からず。
30歳で転院をし、体外受精、顕微受精を合わせて計3回の治療を行いました。 それでも授からず、精神的にも肉体的にも身体がもたず去年の秋頃治療をやめてしまいま した。
私の現状としては、昔から変わらない強い生理痛、小さな子宮内膜症(現在は萎縮して問題 なしと言われてる)、子宮ポリープの手術もし、内膜炎の除菌もしました。
3回目の時に卵子の状態がよくないねとだけ先生に言われました。
胚は1回目も2回目も初期胚1つだけしか凍結できず、3回目は凍結すらできませんでした。 基本的に原因不明不妊とのことでしたので、心が折れてしまい不妊治療をやめてしまいま した。
子供を授かることを諦めきれず仕事復帰もできず、不妊治療開始からずっと専業主婦でい ます。
卵子がよくないならどうしたらいいのでしょう。原因不明と言われた私には何が出来るので しょう。
生活も規則正しく、食事も気をつけ、睡眠時間も多いタイプ。
タバコも吸わず、お酒も嗜む程度。
特別変わった事はしていません。
どうしたらよいのか…。
アドバイスお願いします。
ゴロミさん、こんにちは。
不妊治療は、他の病気とは違い、この薬飲めば大概治ります、、というものではありません。
タイミング、人工授精で妊娠に至らず、体外受精を行っているということであれば原因不明の不妊と言えます。ただ、言い方が悪いかもしれませんが、現時点で2回の胚移植を行って結果が出ていないということであれば、妊娠できないのではなく、“まだ”妊娠できないだけの可能性も十分にあると言えます。
先生に言われた”卵子の状態が良くないね“という言葉が気になるのかもしれないですが、卵子の質は基本的には女性の年齢の影響を一番受けると言えます。32歳というゴロミさんの年齢はまだまだ十分に”卵子の質が良い“と言える年齢です。ひとつだけ憂慮するのは、29歳時のAMH:1.92とのことで、今現在の32歳でのAMHはもう少し下がっていると思います。そのため、取れる卵子の個数も少なく凍結胚の個数が少ないと予想すると、早めの治療復帰がいいのかなと考えます。時間がたつほどに採卵できる個数が減ってしまうからです。
ゴロミさんの最後の方に書いている“卵子が良くならないならどうしたらいでしょう。原因不明と言われた私には何ができるでしょう”とありますが、32歳のゴロミさんの卵子の質は充分に高いと言えます。過去2回の初期胚移植で妊娠に至っていませんが、まだ2回とも言えます。今までと違うことにTryするということも含めて、まずはあと1-2回の胚盤胞移植を目指して不妊治療の再開がゴロミさんのできることなのかなと考えます。もし1-2回の胚移植でも着床しない場合には着床不全の検査などを検討してみるといいと思います。
治療はやはり気持ちがついてこないとなかなかできないですよね、、、。あまり先の長い目標だとくじけてしまうので、まずは“1-2回胚移植をする!”というのを目標に頑張ってみてはいかがでしょうか?
頑張ってくださいね。