放っておくと、脳が 排卵指令を出さなくなる!?

ストレスは不妊の原因になるのでしょうか? もしそうだとしたら、ストレスを感じた時、 どのように対処すればよいのでしょうか。

ノア・ウィメンズクリニックの波多野久昭先 生にお聞きしました。

波多野 久昭 先生 日本医科大学卒業。ハンブルク大学産婦人科学教 室留学後、日本医科大学付属病院産婦人科学 教室講師、飯田市立病院産科科長を経て、 2005年ノア・ウィメンズクリニックを開院。 A型・やぎ座。院内の電子カルテのシス テムを10月に入れ替える予定で現在準 備が進行中。システム導入後は今までよ りカルテの確認等がスムーズになるそう。 「患者さんをお待たせする時間が少しで も短くなれば」と先生。

ストレスを溜めていると不妊になりやすいのは本当

妊娠するのに重要な排卵は、脳の視床下部、脳下垂体を通って卵巣に指令が行くと起こります。

ところが外部からストレスを感じると、脳は自分を守ることを優先し、排卵しなさいという命令を出さなくなることがあります。

排卵することよりも自分が生きていくことのほうが大事だと判断するからです。

しかしストレスがあってもうまく対処すること、感じ方を変えることで、脳からの指令は正常に行われます。

たとえば戦争中に食料がなくて命の危険にさらされている状況でも、子どもが生まれないということはありません。

お互いに助け合おうとしたり、些細なことに幸せを感じられたりする気持ちが脳の働きにいいのでしょう。

今は便利な世の中になり、いろいろな欲求を満たせる時代ですが、それでも100%満たされることはありませんから、そこに不満が出たりストレスを感じたりするようになります。

環境が良ければストレスがないとは限らないのです。

しかし、適度なストレスはいろいろな事態に適応する能力を身につけるのに必要です。

四季の変化があることで感情面が育まれるように、適度なストレスを乗り越えることで、豊かな考え方ができるようになるのだと思います。

ストレスはポジディブな考え方で乗り越える

困難な局面にぶつかった時、現実を直視することは重要です。

逃避してしまうと一時的にはその問題から逃れられているように思えても、必ず現実に戻る時があるからです。

たとえば、不妊治療してもなかなかうまくいかない時、「授からない」という現実は受け止めて、そのうえで二人の生活をいかに楽しくしていくかを考えたり、好きなことに夢中になってみたりするのがいいかと思います。

ゴルフ好きなご主人が、ゴルフをした翌日に精液検査をすると良い結果が出るということが当院でもあります。

体が疲れても人間は感情の生き物ですから、憂鬱になっているよりは晴れ晴れと喜びを感じていたほうが、体が良いほうに反応してくるのでしょう。

あまり固執しすぎず、他のことでも十分恵まれているのだと考えて、前向きに進んでいけるといいと思います。

●ストレスに対処する3つの方法

1.現実を受け止める

ストレスの原因をまるでな かったことのように考える のは逆効果。

必ず引き戻さ れることがあるからです。 自分が置かれた状況を受け 止め、理解したうえで気持 ちを楽にするための方法を 考えましょう。

2.好きなことに没頭する

楽しいことをすると脳や体 が活性化します。

読書や音 楽鑑賞などの趣味や、好き なスポーツなど、時間が経 つのを忘れてしまうほど没 頭できるものがあれば、生 活のなかに取り入れていき ましょう。

3.別の視点から捉えてみる

治療しても結果が出なけれ ば「二人だけの生活もこん なに楽しい」と考えてみる など、ストレスの原因に固 執せず一歩離れてみると違 う見方ができることがあり ます。

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。