副作用があるのですがプラノバールⓇの服用は必要?【医師監修】

【医師監修】石原 尚徳 先生  高知医科大学卒業。神戸大学医学部大学院修了。兵庫県立 成人病センター、兵庫県立こども病院の勤務を経て、2008 年より久保みずきレディースクリニック美賀多台診療所副院 長。不妊治療から周産期・小児医療まで、地域に根ざした総 合的なサポート態勢が整う同クリニックで、副院長として精力 的に活動する。A型・さそり座。健康のために毎週プールに通っ ている先生。隣のコースに先客がいるとつい対抗心が湧いて きて、いつもよりたくさん泳いでしまうのだとか。
ゆうりんさん(41歳)からの投稿 Q.排卵誘発剤を服用しながらタイミング療法で治療中。1回目は4個 排卵したものの妊娠には至らず、2回目は卵胞は育っていたものの、 うまく排卵しませんでした。腹腔鏡検査体外受精に切り替えること も視野に入れつつ、念のため着床を助けるプラノバールⓇを服用する よう医師には言われたのですが、副作用の吐き気を我慢してまでの プラノバールⓇの服用は無意味な気がします。妊娠の可能性がなくて も服用するメリットはあるのでしょうか?

薬が体質に合わない

ゆうりんさんは、現在タイミング療法でプラノバールⓇを服用されていますが、吐き気がひどいということです。
石原先生 黄体補充のために服用されているのですね。
プラノバールⓇは、卵胞ホルモン剤と黄体ホルモン剤の2つの成分が合わさった混合薬ですが、それに代わる薬は他にいろいろあるので、ご自分に合うものを処方してもらうといいでしょう。
薬が体質に合わないのはよくあることです。
当院でも、ルトラールⓇ、デュファストンⓇなどを使いますが、他の副作用が少ない内服薬に替えてもらえばいいと思います。
「服用後に気持ち悪くなるのですが、他の薬に替えることはできますか?」と担当医に相談してみるといいですね。

どこまで、どんな治療をするのか?

妊娠の可能性がないなら、薬を飲むメリットはあるのかと感じていらっしゃいますが、どうでしょう。
石原先生 可能性がまったくないということはないと思いますよ。
41歳で自然妊娠される方は結構いらっしゃいますし。
ゆうりんさんの場合、1回目と2回目の排卵誘発で卵胞が4〜6個も育っていますので、今すぐにでも人工授精体外受精に移行できるような状態だと思います。
ただ、出産経験があるとのことですし、年齢も 41 歳ですから、逆に担当の先生は順序立てて治療しようとされているのかもしれません。
問題は、ゆうりんさんご自身がどこまでの治療を望んでいるかということですね。
どういう治療を目指しているのか、どこまで治療するのか、もう一度プロセスやゴールを明確にしたほうがいい。
いずれにせよ、担当医ともっと話し合うことが大切だと思います。

年齢によって異なるステップアップ

不妊の原因を探るためにも、腹腔鏡検査や体外受精も視野に入れたうがいいと言われたそうです。
石原先生 原因不明不妊の場合、腹腔鏡検査や手術はよく行われることですが、ここにも年齢の問題が関係しています。
たとえば、手術で癒着を解除したとしても、半年間はタイミング療法で様子をみて、それから人工授精、体外受精へと進むのが一般的です。
しかし 41 歳という年齢を考えると、その時間も惜しい。
担当医の先生が「体外受精に切り替えたほうがいい」とおっしゃったのはそのせいでしょう。
最近はお腹に穴を開けずに腟のほうからアプローチする経腟腹腔鏡で手術できる外来も増えてきました。
ただ、体への負担は少ないですが、手術後、どれくらい様子をみるかという点では同じこと。
待っている間に卵巣機能が落ちてしまうと元も子もないので、やはり先生とよく相談されたほうがいいでしょう。
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