【用語集】アスタキサンチン【医師監修】

難しい用語がいろいろと出てくる不妊治療の現場。

治療でよく聞く用語だけど、あまり正確に知らないものも多いのでは?

勘違いや思い込みを防ぐためにもしっかり確認しておきましょう。

クリニックの先生に用語の解説をしていただきました。

アスタキサンチン

天然の赤色色素で、サケやマス、エビやカニの甲羅などに多く含 まれています。ビタミンEの1,000倍ともいわれる強力な抗酸化 作用をもち、紫外線や脂質過酸化反応から生体を防御する因子とし て働いていると考えられています。

現在のところ、光障害から目を保護する、眼精疲労の回復にも効 果があることが認められています。

また、不妊治療においては、受精や胚の発育に酸化ストレスが関 与するため、抗酸化作用のあるサプリメントの摂取により細胞のダ メージを軽減する効果が期待されています。さらに精子の産生や成 熟過程にも精巣内の酸化ストレスの関与が推測されており、同様の 効果が期待されます。

サプリメントとしてのアスタキサンチンは、ヘマトコッカス藻や オキアミを原料として作られており、摂取量の目安は6~12mg/ 日といわれています。

排便量が増えたり、便が赤くなったりします。過剰摂取すると、 胃痛や腹痛を起こすことがあります。

下川 理世 先生

【医師監修】下川 理世 先生 2000年慶應義塾大学医学部産婦人科入局。その後、静岡赤 十字病院産婦人科、市川総合病院産婦人科リプロダクション センター、湘南IVFクリニック(現メディカルパーク湘南) を経て、2016年4月、赤坂レディースクリニックを開院。 婦人科診療から不妊治療まで総合的に行っている
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