PGD(着床前診断)

難しい用語がいろいろと出てくる不妊治療の現場。

治療でよく聞く用語だけど、あまり正確に知らないものも多いのでは?

勘違いや思い込みを防ぐためにもしっかり確認しておきましょう。

クリニックの先生に用語の解説をしていただきました。

PGD(着床前診断)

preimplantation genetic diagnosis の略語です。

体外受精によって得られた胚や配偶子の一部から遺伝子あるいは染色体を調べ、重い遺伝性の病気につながるものを診断します。

着床前診断には胚に対するすべての遺伝学的診断を示す広義の着床前診断と、単一の遺伝子異常、または特定の染色体異常の有無を診断するものを狭義のPGDといいます。

PGDでは初期胚の極体、分割期胚、胚盤胞期の栄養外胚葉からの細胞を検査します。

極体は卵子の情報だけになり、現在有効性はないと言われています。

最近では栄養外胚葉からの検査が主流となっています。

染色体の異数性の診断には有意義とされ、この染色体異常による流産や不育症を事前に予防できるとされています。

わが国では現在、誰でも受けられるものではありません。

重篤な遺伝性の病気をもった児を出産する可能性のある、遺伝子および染色体異常の保因者、および均衡型染色体構造異常に起因すると考えられる習慣流産(反復流産を含む)が対象となります。

しかし、諸外国では高齢者やART反復不成功者に対し、着床前遺伝子診断が盛んに行われており体外受精での流産率が極端に下がり、また1回あたりの着床率も70%になると報告されています。

近い将来日本でも承認されると思います。

竹内 一浩 先生

竹内 一浩 先生   1980年鹿児島大学医学部産婦人科に入局後1985年学位取得。1989 年米国イースタンバージニア医科大学Jones 生殖医学研究所に留学し、体外受精と不妊治療の基礎研究を行い、1992年米国初の着床前遺伝子診断の成功に寄与する。またその間の業績が認められ、2回アメリカ不妊学会賞を受賞。1992 年に帰国し、竹内レディースクリニック高度生殖医療センターを設立する。
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