卵巣チョコレート嚢胞

難しい用語がいろいろと出てくる不妊治療の現場。治療でよく聞く用語だけど、あまり正確に知らないものも多いのでは?勘違いや思い込みを防ぐためにもしっかり確認しておきましょう。クリニックの先生に用語の解説をしていただきました。

卵巣チョコレート嚢胞

卵巣にできた子宮内膜症により、剥離した内膜組織や血液が卵巣内に溜まってできる袋状のもの(嚢胞)。

嚢胞内の血液は古くなったものなので、粘り気のあるチョコレート様をしています。

月経を繰り返すたびに月経痛が強くなり、月経に関係なく継続する下腹部痛や腰痛、不妊が症状として現れます。

これは剥離した内膜組織や血液の貯留により卵巣が次第に大きくなり、周りにある卵管などの臓器と癒着をおこすためです。

また卵巣内の血流が悪くなります。

このため卵胞の発育が妨げられたり、排卵がうまくできなくなったりします。

卵巣チョコレート嚢胞は1%前後ががん化するといわれ、危険因子は40歳以上、嚢胞の径5cmです。

治療として腹腔鏡下あるいは開腹手術による嚢胞の摘出、子宮内膜症の病巣の切除や焼灼を行います。

根来良材 先生

根来良材 先生 愛知医科大学卒業・同大学院修了(医学博士)日本産科婦人科学会 認定医泉佐野市立病院、愛知医科大学付属病院、国保坂下病院、西川婦人科内科クリニックに勤務003年4月1日 ルナレディースクリニック Open!
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