無月経、無排卵

難しい用語がいろいろと出てくる不妊治療の現場。治療でよく聞く用語だけど、あまり正確に知らないものも多いのでは?勘違いや思い込みを防ぐためにもしっかり確認しておきましょう。クリニックの先生に用語の解説をしていただきました。

無月経、無排卵

性成熟期にある女性に月経が来ない状態を無月経といいます。

18歳を過ぎても月経が来ない原発性無月経と、これまであった月経が3カ月以上来ない続発性無月経に分けられます。

原発性無月経は染色体異常や性分化異常によるもので、比較的まれです。

一方、続発性無月経はダイエットなどによる体重の過度の低下などにより生じることもあります。

月経には視床下部、下垂体、卵巣という3つの器官が正常に働いてホルモンが適切に分泌されること、正常な子宮と腟があることが必要です。

これらのどこかが障害を受けると、月経周期の乱れや無月経が生じることがあります。

障害の部位によって視床下部性、下垂体性、卵巣性、子宮性、腟性に分類され、続発性無月経の大半が過度のダイエットや拒食症(神経性食思不振症)などによる視床下部もしくは下垂体性のものです。

ほかに高プロラクチン血症や過度なストレスによって生じるもの、40歳未満で卵巣の機能が閉経状態になる早発卵巣機能不全によるものなどによっても起こります。

また、視床下部、下垂体の障害などによって排卵を伴わない月経様の出血(無排卵周期症あるいは無排卵月経)をみることがあります。

ホルモンの分泌に異常が生じ、卵胞が十分に発育せず、排卵が起こりません。

月経周期が不順、月経持続期間が短かったり長かったりするなどの症状があります。

また基礎体温を測定すると低温期だけの1相性を示します。

いずれの場合も原因に応じてホルモンを補充する治療が行われます。

渋井 幸裕先生  平成6年東邦大学医学部卒。東邦大学大森病院客員講師。日本産科婦人科学会、日本生殖医学会、日本受精着床学会、日本女性心身医学会、日本生殖医療心理カウンセリング学会、日本産科婦人科内視鏡学会などに所属。「温かい雰囲気のなか、患者さんの気持ちを理解し、心豊かな診療が行えるよう日々努めております」
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