【Q&A】着床不全と今後の治療方針について〜高橋 敬一先生【医師監修】

おいもさん(34歳)

32歳凍結胚を34歳で胚移植しましたが2回とも着床せず。ホルモン補充周期で5AA。レトロゾールとオビドレルを用いた自然周期で4BCを移植しましたが2回ともhcg0でした。次回現在の通院Trio検査を予定問題なければ最後の良好胚4AA(IVF・多核)を移植予定です。
流産率の上昇や染色体異常が増えるとされている35歳が迫っているので焦っています。

【質問】
① TRIO検査以外にしておいた方が良い検査はありますか?ビタミンDは検査予定です。

② 年齢の割にグレードがAAか[C]がつくものか2極化しているのが気になっています。卵の質が低いのでしょうか?一回目の5AAは多核なしで陰性ではありますが、多核が着床不全に影響している可能性はありますか?

③ 29歳の時に1度だけ高PRL血症の既往があります。移植前にプロラクチンの検査は特にしていなかったのですが検査してもらうべきですか?通院先の医師からは移植には影響はないと言われています。

④ 4AAを移植してダメだった場合、残る凍結胚が4BCおよび6日目4CBのみです。保険凍結胚を破棄して再度採卵した方が良いですか?2人目は今の所考えられていません。35歳が迫っているため次回採卵するときは自費とPGT-Aも視野に入れた方が良いですか?

高橋ウイメンズクリニックの高橋 敬一先生に伺いました。

【医師監修】高橋ウイメンズクリニック 高橋 敬一 先生
金沢大学医学部卒業。国立病院医療センター(現・国立国際医療研究センター)、虎の門病院を経て米国ワシントン大学に留学。1996年虎の門病院に復帰した後、1999年千葉市に不妊治療専門『高橋ウイメンズクリニック』を開院。2014年ベストドクター認定(ベストドクターズ社)。2022年10月に開院から累計で妊娠2万例を達成する。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

2回の胚移植で妊娠せずご不安なのですね。
まずは質問へお答えします。

① ビタミンD、プロラクチン、子宮鏡検査は検査をしておく方が良いでしょう。

② グレードAAと、Cがつくものでの、2極化との考えは今回ではあまり心配いりません。通常のバラつきの範囲です。しかし多核は一般的には着床率が低くなります。

③ 残りの2胚も多核ですので、保険の回数を考えると再度採卵したほうが良い可能性も十分あります。

抗精子抗体陽性なので、基本的には体外受精でよいと思います。一方、胚の状態もあまり良くないので、亜鉛、銅、たんぱく質、コレステロール、ビタミンD、Cなども検査して、高用量のマルチビタミンの使用など、良い胚を得られる方針を強化することをお勧めします。

また、胚移植が困難なようなので、その対策も重要だと思います。困難な子宮側の理由があるのか、手技の問題なのかはここでは判断は困難です。

PGT-Aは保険との併用ができません。多核胚の移植時には気にはなりますので、理論的にはPGT-Aをする意義はあります。ただし、再度の採卵をするならば、現時点ではお勧めする状況ではないと思いますよ。

多核胚の扱い、胚移植の状況、などはやや不安を感じる状況ですので、担当医にもよく確認される方が良いでしょう。

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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