こんちゃんさん (28歳)
これまでの治療歴を踏まえ、追加で検討すべき検査や、採卵成績向上のために自分でできること、試してみる価値のある治療法があればご教示いただきたいです。
心疾患を診ていただいている主治医からは、妊娠・出産は35歳以降になると厳しくなる可能性が高いと言われており、時間的制約もあるため焦りを感じています。
将来的には子どもを2人希望しているため、少しでも妊娠の可能性を高められる方法があればアドバイスをいただきたいです。
Kobaレディースクリニック 加藤 徹 先生にお聞きしました。
【医師監修】Kobaレディースクリニック 加藤 徹 先生
兵庫医科大学大学院卒業後、兵庫医科大学病院周産期センター長や医局長を歴任し、令和4年よりkobaレディースクリニック副院長として従事。令和6年6月同院長就任予定。日本生殖医学会認定生殖医療専門医、指導医。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
これまでの治療歴を踏まえ、追加で検討すべき検査はありますか?
子宮内膜フローラ検査は施工済みのようですので、それ以外の着床不全の検査としてはERA検査や免疫因子(子宮内膜NK細胞等)を調べることも選択肢に上がります。ただし、まずは良好胚を作成し移植していく事が一番と考えられます。
採卵成績向上のために、どのような方法がありますか?
AMHが低いため、なかなか卵子獲得数が望めない状態です。卵子の絶対数は決まっていますのでAMHを改善することは困難です。現在行なっているantagonist法の方が効率はいいと考えます。発育卵胞数が少ないため、採卵のトリガーポイントに注意が必要です。
初期胚移植を検討中とのことですが、結局最終的に胚盤胞になったものが着床し妊娠継続していくため、保険診療の回数制限がある以上は無駄な移植は避けるべきと考えます。採卵回数は多くなるかもしれませんが、なるべく良好胚盤胞移植を重ねるべきと考えます。
持病や時間的制限がある中で、将来的に2人の子どもを希望している場合はどのような計画を立てるべきでしょうか?
周産期医療を長年していた立場からの意見として、先天性心疾患を抱えながらの妊娠はかなりリスクが高いです。妊娠してみないと分からない点も多いです。
出来るだけリスクや負荷を避けた単胎妊娠を勧めます。
生殖補助医療サイドでできる事としては、若い年齢のうちになるべく妊娠可能な良好胚を多く凍結貯胚しておいて、なるべく若い年齢の内に妊娠出産を完了できるようにする事です。
妊娠の可能性を高めるためのライフスタイルの改善方法について、アドバイスをお願いします。
妊娠に重要な卵子のそもそもの質や量を向上させることは、なかなか困難です。サプリメント等を取り入れたり、食生活や栄養バランスを向上することも重要です。