【Q&A】移植2回陰性、受けた方が良い検査は?~小川達之 先生【医師監修】

ねこたさん(35歳)

2回移植不成功で受けた方が良い検査について相談させてください。

私は今年36歳、夫は38歳です。
去年5月採卵後、体調不良になり、そちらを投薬治療するため不妊治療をお休みしました。
当時、卵巣チョコレート嚢胞(2cm)、子宮筋腫もあり、2024年9月~2025年3月までジエノゲストを服用していました。

現在はチョコレート嚢胞はほぼなくなり、体調が戻ってきたので今年の4/2にジエノゲストを休薬、4/27に生理が来たので移植周期からスタートしました。
2回目の移植も自然周期で5月に移植予定です。
体外受精スタートのため、私は血液検査のみで卵管造影検査等はしていません。
先生には2回目が上手くいかなかったら子宮内フローラ検査は出来ると聞きましたが、他にやっておいた方がいい検査はありますでしょうか?
慢性子宮内膜炎や生理周期が28日と短いのでERA検査も気になります。また子宮内フローラ検査とEMMA、ALICE検査はどちらの方がいいでしょうか?
先生には「凍結卵の4つ(残り3つ)で上手くいくのではないか」と言われましたが、何も変えず移植を繰り返すのが不安です。卵側の問題が大きいのでしょうか。
また3回目から2個移植も可能とのことですが、リスクを考えると早すぎでしょうか。
お忙しいところ恐れ入りますがよろしくお願い致します。

亀田IVFクリニック幕張の小川達之先生にお伺いしました。

【医師監修】亀田IVFクリニック幕張 小川達之 先生
2009年山梨大学医学部卒業。2016年より山梨大学医学部附属病院産婦人科にて不妊治療にあたる。2024年4月より亀田IVFクリニック幕張に入職。ひとりひとり個別の状況に対応し、患者様の立場に立った医療を提供したいという想いを持って日々、診療に従事。医学博士。日本産科婦人科学会産婦人科専門医・指導医。日本生殖医療学会生殖医療専門医・指導医。日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください

2回目の胚移植の結果がまだ出ていない段階ではっきりしたことは言えませんが、次の選択肢として「ホルモン補充周期での胚移植」を検討してみるのも一つの方法です。内膜の準備方法を変えることで、着床がうまくいくケースもあります。

月経周期が28日というのは、短すぎるということはなく、標準的な範囲に入ります。妊娠しにくい原因とは考えがたいです。
ジエノゲストを数年間使っていたことで、子宮内膜症の進行を抑えられていた可能性があります。もし服用していなかったら、現在の状態はもっと不利だったかもしれません。

次の検査としては、「子宮鏡検査」がおすすめです。子宮内の状態を直接観察できる、身体への負担も少ないシンプルな検査です。子宮筋腫の影響も検討できます。なお、慢性子宮内膜炎の可能性がある場合は、これまでの胚移植の有無に関係なく、子宮内細菌叢検査を先進医療として受けることもできます。
複数回の胚移植で妊娠判定日にはhCGがわずかに上がっているものの、臨床的な妊娠に至らないような場合は、「子宮内膜受容能検査」を行うことで着床のタイミングを調整できる可能性はあります。

35歳という年齢を考慮すると、2個胚移植による双胎妊娠のリスクは高くなります。そのため、他に取り組める対策を優先的に考えるほうが良い場合もあります。主治医とよく相談してください。応援しています。

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