低AGEsな調理で 卵子の質も低下させない【特集】夏は妊活の敵?!

夏を乗り切るために摂りたい食事とは

低AGEsな調理で卵子の質も低下させない

夏こそ、意識して栄養を摂って妊娠しやすい体づくりをしたいところ。管理栄養士の松村満香さんに栄養について話をお聞きました。

ミオ・ファティリティ・クリニック管理栄養士 松村 満香さん
「Jineko Cooking」で体に良くて美味しい料理のレシピ掲載中。HP やインスタグラムでは、旬の食材を取り入れた料理をはじめ、妊活に必要な情報を届けています。

夏野菜、たんぱく質、香辛料を積極的に摂取

夏に代謝を上げるため、積極的に摂取するといいものは3つ。まず旬の野菜です。トマトやキュウリ、オクラ、ゴーヤなどの夏野菜はカリウムが豊富で、体内の熱を放出しつつ、水分補給にもなります。
2つめはたんぱく質。筋肉量の増加になり、基礎代謝を高める上げる肉や魚、卵、乳製品などは脂質も多いので摂りすぎると腸内環境の悪化、肥満の原因に。豆腐、納豆など大豆製品などの植物性たんぱく質であれば、低脂質・低カロリーで、かつ食物繊維、鉄、葉酸が豊富に含まれているので積極的に日々の食事に取り入れたいところです。
そして、もう一つは体を温める生姜、にんにく、唐辛子などの香辛料です。体温が1度上がると基礎代謝が10~13%アップするといわれています。これら以外では発酵食品がおすすめです。納豆やキムチなどの発酵食品と一緒に食べていだだきたいのは、善玉菌のエサとなる食物繊維が豊富な野菜や海藻類、きのこ類です。悪玉菌の繁殖を抑え、腸内フローラのバランスを整えることができます。
控えてほしいのは、冷たい飲み物やアイスクリーム。体が冷えると胃腸も冷えて消化吸収能力や基礎代謝が低下してしまいます。どうしても我慢できない場合はスイカやメロンなどフルーツを凍らしたものや、甘酒と無調整豆乳で作ったラッシーがおすすめです。
また、調理法としては揚げる、焼く、を避け、茹でる、蒸す、煮るなど水を使った方法を推奨しています。糖とたんぱく質が結合してできる老化物質AGEs(終末糖化産物)の蓄積を防ぐためです。
それと妊活中であれば欠食は避けてください。特に朝食は睡眠中に下がった体温を上げる、基礎代謝を上げる、脳や消化器官を起こすといった役割を果たしています。朝は忙しいとは思いますが、下記のお味噌汁とご飯だけでも大丈夫なので朝食だけは食べるようにしてください。

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

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