顕微授精をしています。
採卵1回目→ppos法採卵数9個、胚盤胞にならず凍結なし
転院後、現在の病院に通っています。採卵2回目→ロング法採卵数19個、胚盤胞ならず初期胚グレード3を凍結→移植するも陰性
採卵3回目→アンタゴニスト法採卵16個、胚盤胞ならず
採卵を繰り返しても上手くいきません。どうすれば良いのか分からず困っています。
骨盤の血流を良くするためウォーキングやストレッチ等は努力しています。
食事も気をつけています。転院も考えた方が良いのでしょうか?
宇津宮先生に、お話しを聞いてきました。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
不思議な感じがしています。9個、19個(1個はG-3mで凍結)、16個と、AMH1.95の割には多数の卵子が取れるのになぜ胚盤胞にならないか。
受精卵(2PN)の数はどうでしたか。通常、受精卵の4割が胚盤胞になります。
胚盤胞にならないのは、
1,取れた卵子が未熟であった
2,精子がごく少なかった
3,卵子の活性が低かった
などあります。
1,ならHMGの量、HCGの注射時間を見ます。HMGの量は卵胞が15個くらいをめどにします。また、取れた卵子が未熟ならHCGの時間を早めにし、採卵まで38時間~40時間と、HCG-採卵時間を延ばします。
2,精子がごく少ないなら泌尿器科に問合せします(精子は1匹いればよいのではなく、良好精子がたくさん存在するように心がけます)。
3,は卵子活性が気になります。顕微授精しても受精卵が少なかったなら、卵子の活性化(イオノファ、ストロンチウム、電気刺激など)を行います。また、タイムラプスで見ればもっと詳しく分析できます。それらをすべて考えて臨めば何らかの向上が見られるはずです。
体調管理はよいことです。特に夫婦で採卵に向けてストレスのない生活を心がけましょう。ウオーキングも1時間くらいがよく、やりすぎは身体的なストレスです。
サプリでは当院は葉酸、ウムリン、プルーファ、DHEAなど使っていますが、mmmさんは9個、19個、16個と卵子は多く、サプリはあまり必要ではないかもしれません。
4月から着床前検査(PGT-A)が先進医療Bで行えるようになります(九州、中国、四国では徳島大学と当院だけです)。ただし、選ぶだけの胚盤胞が必要で、少なくとも4個は欲しいです。
mmmさんは上記1,2,3に対する説明を受けていなければ転院をお勧めします。