【Q&A】タイミング6回待たずにステップアップすべきでしょうか?~岡野先生【医師監修】

mさん(22歳)

私は黄体機能不全(プロゲステロン数値0.95)と片側卵管閉塞、主人は排卵後の検査でどれくらい入っているか検査した際に精子の運動率が悪い可能性ありと言われました(精子のみの検査は来月行う予定です)
まず、2人とも不妊の可能性があるため、妊娠することは可能なのかが知りたいです。
現在通院している病院は詳しく説明がなく、いつも「検査するよ」とだけ言われて、あとからそれがタイミング法であること、卵管造影であること、黄体機能不全であること、など、検査した内容を家に帰って自分で調べてやっとわかるので不安です。
専門クリニックに変えた方がいいでしょうか。
タイミング法6回を待たずにステップアップした方がいいのでしょうか。
私自身が日常生活で気をつけたほうがよいことなどはありますか。
妊娠できるか不安です。

絹谷産婦人科の岡野真一郎先生に伺いました。

【医師監修】岡野 真一郎 先生 (絹谷産婦人科 副院長)川崎医科大学卒業後、広島大学医学部医局、広島市立安佐市民病院産婦人科、土谷総合病院産婦人科、公立みつぎ総合病院産婦人科、呉共済病院産婦人科、中国労災病院産婦人科医長を経て、2007年より現職。日本生殖医学会認定 生殖医療専門医、日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

 質問者さんには、いくつかの問題点があるようです。

まずは、月経周期が不順ということで、排卵障害の可能性が考えられます。

また、HSGで片側卵管閉塞が認められたとのことですので、これらを考えると、排卵誘発剤を使用して、排卵が順調に起こるようにするのと、健側の卵管側の卵巣から排卵するチャンスを増やすことを目指したほうが良いと思われます。

次に、黄体機能不全が認められたとのことですが、P4が0.95というのは、排卵していない可能性があったと思われます。

黄体機能検査は、排卵を確認した後5ー7日目にP4を測定するのが一般的と思われますが、周期により変動があるので、再検が望ましいと思います。

男性因子の検討も大事ですので、精液検査はぜひ受けられたほうが良いと思います。

最後に、検査や治療に対する説明がないとのことですが、自分が受ける検査や治療に関しては、十分な説明を受けたのちに、納得して受けられたほうが

良いと思いますので、現在の病院に不安があるようであれば転院も考慮されてはと思います。

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