【Q&A】胚盤胞の破棄について~政井先生【医師監修】

はるさん(36歳)

保険内で体外受精をしています。
卵のグレードは良いのですが着床することが少ないです。
1回着床したときは18トリソミーで流産しました。
今周期の採卵で胚盤胞4AA×1、4BA×1、それ以下×6 ができました。
グレードの良い2個をはじめて同時移植して残りは破棄しました。
いまは判定待ちの状況ですが、陰性の場合は今後も妊娠確率が上がる2個移植が希望です。
もし次周期の採卵でグレードの良い胚盤胞が1つかできなければ、破棄して2つできるまで採卵を続けようか考えています。
このような考えはどう思いますか。わがままでしょうか。

政井先生にお聞きしました。

【医師監修】佐久平エンゼルクリニック 政井 哲兵 先生
鹿児島大学医学部卒業。東京都立府中病院、日本赤十字医 療センター、佐久市立国保浅間総合病院、高崎ARTクリニック 勤務を経て、2014年に佐久平エンゼルクリニックを開院。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください
ご相談ありがとうございます。内容拝見しました。
現在、反復不成功というような状況なのかと思いますが、2個胚移植をご希望されているということでしょうか?
2個胚移植は施設によって考え方の違いがあり、許容する施設とそうでない施設がありますので、現在治療を受けておられる施設の主治医の先生との信頼関係のもとで治療を進められている状況かと拝察いたしました。
また、主治医の先生も相談者様のご意向をよく汲んでいただいて、希望されている治療を提供していただいている状況かと思いますので、引き続き信頼関係のもと納得のいく治療が行えると良いかと思いました。
また、保険の場合は貯卵行為が禁止されていますので、移植できる2個の良好胚を獲得できるまでせっかく得られた胚を破棄するという必要にも迫られるかと思いますので、苦渋の選択というところなのかと思いました。
保険診療では医学的適応が重視されますので、必ずしも患者様の希望される治療が提供されない場合も多々ありますが、こちらの施設の先生は相談者様の意向をよく汲んで納得のいく治療を提供していただいているのではないかと感じました。
引き続き主治医の先生とのコミュニケーションを密にしていただき、納得のいく治療が進められますよう応援しております。
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