【Q&A】保険適用の範囲~小林先生【医師監修】

ともこさん (42歳)  
現在42歳で6月下旬に43歳になります。
4月に保険適用となる前に凍結していた胚を移植しましたが流産となり、凍結胚がすべてなくなりましたが、まだなんとか保険適用は42歳のうちのスタートに間に合うとの事で、もう一度体外受精にチャレンジする事にしました。
なので、42歳のうちに計画を立てスタートさせて採卵の前には43歳になります。
その場合、どこまでが保険適用になりますでしょうか。
卵子を育てる、採卵、受精、培養、凍結、凍結胚移植と進める予定ですが、自分で色々調べたところ1回目の移植までは保険適用になると思ったのですが、病院では移植は自費になると言われました。
凍結するから保険適用外になるのでしょうか?新鮮胚移植でないと保険適用にならないのでしょうか。

小林先生に聞いてみました

【医師監修】 神奈川レディースクリニック 小林 淳一 先生 
慶應義塾大学医学部卒業。1984 年より習慣流産の研究と診療に携わり、1989 年より済生会神奈川県病院においてIVFを不妊症・不育症の診療に導入。その後、新横浜母と子の病院の不妊・不育・IVFセンター長に就任。2003 年、神奈川レディースクリニックを開院する。患者さまの個々のペースに合わせた無理のない医療を目指す。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
保険診療での体外受精の条件は以下になります。
・卵管性不妊
・男性不妊(閉塞性無精子症等)
・機能性不妊
人工授精等の一般不妊治療が無効であった場合
42歳で治療計画を作成して、採卵をした場合、42歳の間に3回移植可能です。
43歳になってからは自費です。
42歳で保険採卵し、43歳になって移植をする場合には1回のみ可能です。
残りは自費での移植になります。
42歳で治療計画を立てて、採卵が43歳になった場合は、採卵と1回目の移植までが一連の治療となります。
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