はんなりさん(39 歳)稽留流産の手術後から生理周期が安定しません。3カ月くらいは出血量が多かったのですが、最近は量が少なく、子宮内膜が厚くならず、妊娠に至りません。術後は転院して体質改善にと漢方などを服用し、タイミング法からまた妊活を始めています。
秋山レディースクリニック 秋山 芳晃 先生 東京慈恵会医科大学卒業。東京慈恵会医科大学附属病院、国立大蔵病院に勤務後、父親が営んでいた産科医院を継ぎ、不妊症・不育症診療に特に力を入れたクリニックとして新たに開業。
秋山先生● 流産手術が子宮内膜の癒着の原因となる可能性がゼロではないので、超音波の所見によっては、念のため子宮鏡検査などを行ってみるといいかもしれません。
子宮内膜が薄い場合、選択肢として多血小板血漿を使ったP R P 療法があります。子宮内膜を活性化させ、受精卵が着床しやすくなると考えられています。生理の出血量が少なくても、子宮の内膜の厚みが十分であれば、心配する必要はないとは思います。
また流産の8 割は受精卵の染色体異常ともいわれますが、繰り返す場合は不育症のスクリーニング検査を受けてみてはいかがでしょうか。