「保険適用で不妊治療をしたい!クリニック受診はどんな流れで進むの?」

保険適用をきっかけに、不妊治療でクリニックを受診する方が増えています。

そこで、これから受診を考えている方にむけて、保険適用で治療を受ける際の流れやポイントをリプロダクション浮田クリニック院長・浮田祐司先生にお伺いしました。

リプロダクション浮田クリニック 浮田祐司先生   兵庫医科大学付属病院、府中病院、兵庫医科大学篠山病院に勤務後、兵庫医科大学付属病院 産婦人科の助教に。英ウィメンズクリニックで不妊専門医療に携わった後、2020年開院。一般不妊治療から高度生殖医療までクオリティの高い治療を提供する県内有数の施設として、妊娠から出産まで手厚くサポート。

<STEP1>保険診療の開始には、夫婦一緒に来院することが必要

今回の保険適用で大きく変わったところは、全ての不妊治療で保険診療の開始前にご夫婦(または事実婚のカップル)が二人揃って来院し、治療計画書の説明を受けてサインをすることが必要になったということです。当クリニックの場合は、基本的に奥様の月経中にご夫婦で来院してもらって、必要な検査からスピーディに進めるようにしていますが、スケジュールに関してはクリニックによっても方針が違います。お仕事などの調整もあるかと思いますので、あらかじめよく確認してからご夫婦で来院するようにしましょう。

生殖補助医療(体外受精顕微授精)を検討されている場合には、クリニックで実施されているセミナーに夫婦で出席してみることも大切で、当院ではその場で治療計画も含めてお話することが可能です。

また、夫婦での来院が難しい場合はオンライン診療もOKですので、画面を通してでも治療についてきちんと確認を取ることが必要です。

 

<STEP2>費用面だけでなく、治療内容を理解して保険診療か自費診療かを判断して

 

保険診療になって費用が一律になり、恐らくこれまでの助成金を使う場合と比べても自己負担額は下がっていることが多く、高額療養費制度などを利用するとさらに費用を下げられるので、コスト面ではよかったと考えています。

ただし治療が一律になってしまった分、標準的な治療では妊娠が難しい方にとっては、「この治療をしたい、この薬を使いたい」となった場合に、それが保険外であれば保険診療であった分も全て自費となってしまうのが今後の課題だと思います。そのような場合でも、もちろんプラスアルファの治療がなくなったわけではないので、それぞれ通っておられるクリニックの先生方と十分に相談して、「一回目なのでまずは保険でやりたいです」とか、「こういう治療を希望するので、自費診療にします」とか、ご自身の意見を伝えることが大事だと思います。

一旦治療が始まると、途中で何があっても、保険診療で始まれば最後まで保険診療となり、自費診療と併用することはできません。最初の段階で、治療の内容についてもしっかりと相談していただけたらと思います。

 

<STEP3>男性も、治療について気になることはぜひ相談を

当院ではご夫婦で受診された際、奥様に診察に行ってもらっている間にご主人と話す機会を短いながらも設けています。男性同士で話せる貴重な時間で、「タイミングを取る時にプレッシャーがある」、「最近2回に1回くらいしかうまくいかない」など、ぽろりと本音を話してくださいます。そんな時は、保険適用になる薬の中から男性用のものも結構あるので、試してみることをおすすめしています。男性の方も妊活でお悩みがある方はぜひ医師に相談してみてください

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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。