【Q&A】低AMHと子宮筋腫持ちで妊娠できますか~吉川先生

津田沼IVFクリニックの吉川守先生に伺いました。

吉川 守 先生(津田沼IVFクリニック)
1991年山梨医科大学(現・山梨大学)卒業。亀田総合病院、船橋二和病院、セントマーガレット病院、山王病院などを経て、2010年11月I津田沼IVFクリニックを開設。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

きつねうどんさん(29歳)

2021年9月に妊活ドックを受け、AMHが0.11であることが分かりました。
併せて子宮筋腫も3cmほどのものがあります。
子宮筋腫はまだ小さく、妊娠に影響するものはないと言われています。
先生に「自然妊娠は難しく、体外受精を早く始めた方が良い」と言われていますが、夫が今年の4月から約1年間海外で仕事をすることになり、私は日本に残りました。
観光ビザを用いて行く計画は立てていますが、その間妊活はストップになります。
また、今年1月までは何事もなく順調にきていた生理が突然来なくなりました。
今年3月にデュファストンを飲んでリセットさせ、クロミッドを飲みましたが、効果がなく、今年5月にもプラノバールを飲んでリセットさせて現在に至ります。
先生からは、「この1年は子宮環境を整えるようにしましょう」と言われていますが、もうすぐ30歳になりますし、1年後には31歳になります。
AMHが0.11なので今後どんどん0に近くなっていくことを考えると、今何ができるのか、何をしておかなければならないのか不安です。
今の年齢で(現時点で)、卵子凍結をしておいた方がいいのでしょうか。よろしくお願いします。

・AMHの数値について解説をお願いします。
AMH 0.11はとても低値で、閉経レベルの値です。
多少の変動はあるかも知れませんが、「今後どんどん0に近くなっていく」(数カ月単位で)と思われます。
・突然、生理が止まった理由として、どのようなことが考えられますか?
月経不順は卵巣機能不全の初発症状のことが多く、AMH値や、「この2ヶ月自力で排卵ができておらず」「クロミッドを飲みましたが、効果がなく」などの経過からして、「早発卵巣不全」の疑いがあります。
・ご主人の海外勤務の関係で妊活をストップするそうです。低AMHや生理不順など不安要素がある中で、治療再開までに何かできることはありますか?
「早発卵巣不全」とすれば、挙児希望がある場合は待つ時間は全くありませんし、この1年間に「早発卵巣不全」を遅らせたり、直したりする方法もありません。
すぐに夫に帰国してもらい、新鮮精子、或いは凍結精子で体外受精をされることをお勧めします。採卵数が少なそうですので、精子凍結をしておくのが良いと思います。
どうしても帰国ができないようでしたら、「早発卵巣不全」の原因検索、例えば、染色体検査や自己免疫疾患の有無の精査などをしてみてはいかがでしょうか。
きつねうどんさんが夫のいる海外に行かれて、治療を受けるという方法もあります。
・卵子凍結という選択肢について、先生の考えをお聞かせください。
卵子凍結、胚(受精卵)凍結、卵巣凍結のいずれも有効と思いますが、既婚であることや、負担、妊娠成績などを考慮して、胚凍結が良いと思います。
卵胞活性化療法IVAや多血小板療法PRPを検討しても良いかも知れません。
・低AMHと子宮筋腫持ちで妊娠できますか
「子宮筋腫はまだ小さく、妊娠に影響するものではない」と診断されているようですし、3cmの大きさでしたら、妊娠には悪影響は及ぼさないと考えられます。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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