【Q&A】抗核抗体640倍、抗セントロメア抗体640倍に対する治療法について~高橋先生

高橋敬一先生にお伺いしました。

高橋ウイメンズクリニック 高橋 敬一 先生 金沢大学医学部卒業。国立病院医療センター(現・国立国際医療研究センター)、虎の門病院を経て米国ワシントン大学に留学。1996年虎の門病院に復帰した後、1999年千葉市に不妊治療専門『高橋ウイメンズクリニック』を開院。2014年ベストドクター認定(ベストドクターズ社)。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

よしこさん(41歳)

今まで採卵3回。
1回目:クロミッド法でMII×3、M1×3→胚盤胞1個4BB
2回目:クロミッド+HMG法でMII×3、M1×1→胚盤胞1個4BC
3回目:自然周期でMII×1→受精障害3PN
凍結胚盤胞移植を2回行いましたが、着床に䛿至りませんでした。
最近、「紫苓湯」という医療用漢方が効くという論文を発見しましたが、実際の効果を教えていただきたいです。
プレドニンなどのステロイド剤が効くという意見もあるようですが、ステロイド剤にあまり良いイメージがなく、漢方が効くのであればそちらを試してみたいと思っています。
また、治療1、2回目の刺激をしての採卵でしたが、3回目の自然周期の病院に転院しました。
高齢と低AMHのための決断でしたが、セントロメア抗体の影響の少ない卵子に出会うためには、やはり刺激をして採卵数を増やすことの方が重要でしょうか。
ご意見をお聞かせください。

セントロメア抗体と不妊とその関連や治療法、治療を進めるうえでの注意点などあれば教えてください。
凍結胚盤胞移植を2回おこなっても妊娠せずにお悩みなのですね。
セントロメア抗体の影響としては、染色体の分裂が正常におこらずに、未熟卵や異常受精胚が増えることです。
しかし、今までの実績では、これらの異常が認めないようなので、セントロメア抗体が胚に悪影響を及ぼしている可能性は少ない様です。
 
医療用漢方について、先生の考えをお聞かせください。
柴苓湯が効果があるとの報告もあり、副作用もほとんどないようなので試してみても良いとは思いますが、その効果は一般的に認められている状態ではありません。
プレドニンも効果があるとの報告もありますが、無効であるとの報告もあり、プレドニンの効果も明確にはなっていないのです。
したがって不安なままでプレドニンを使用するものではないでしょう。
 
  ③現在は自然周期の施設に転院しているそうです。高齢と低AMHが理由とのことですが、先生なら、どのような治療を提案されますか?  
胚盤胞ができているならば、通常の対応と同様に、そのまま胚移植を継続して良いと思いますよ。
一般的には、胚が多いほど妊娠の可能性は高くなるので、採卵数が多い方が良いと思います。
ただし、AMHが低いので排卵誘発を強くおこなうかどうかは判断は難しくなります。
強く誘発しても、採卵数が今後どれほど得られるか、自然周期とほとんど同じ可能性も出てきます。
これは、生理中の超音波検査で、発育する卵胞がどれほどあるか判断して決めた方が良いでしょう。
現状では、セントロメア抗体の影響はあまりないようなので、あえて言えば柴苓湯を使用しつつ胚盤胞を多くとれるような方針で良いのではないでしょうか。
今までは胚盤胞が得られているので可能性はあると思いますので頑張って下さいね。
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不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。