妊娠に向けて移植するにあたり、その方法、また自分自身でそれまでにできることはないか、気になりますよね。リプロダクション浮田クリニックの浮田祐司先生に伺いました。
タイミング法1年、人工授精を4回チャレンジした後、体外受精に踏み切りました。
初めての採卵は卵が7個取れ、そのうち5個は未熟卵や変性卵だったので残りの2個が体外受精に進みました。
その結果どちらとも受精しました。
クリニックの方針で1番育ちの良い卵は初期胚として凍結するということなので、1つは初期胚になり、もう1つは胚盤胞に。
初めての移植は胚盤胞の方で行ったのですが、妊娠に至りませんでした(アシステッドハッチング有りでした)。
hcgは6.7で、陰性ということでした。
3月に初期胚の方を移植予定ですが、妊娠に向けて、今からできることはありますか?
若いと言われますが、その分妊娠できないと落ち込みます…。卵の質に問題があるのでしょうか?
妊娠に向けて進んでいるのか分からず、相談させていただきました。
不妊治療を開始されて2年が経過されており、大変ご苦労されていると思います。
ただ、妊娠の確率を向上させるために体外受精にチャレンジされたのは、すごくいい選択ではないかと思います。胚盤胞移植で妊娠成立出来なかったのは残念ですが、質問者様がおっしゃるように、現時点では残りの初期胚移植に向けて、出来ることをするのがいいと思います。
不妊原因について、排卵誘発剤を高用量内服されても排卵に至らない周期もあったようですので、排卵障害が予想されます。しかし、採卵結果で成熟卵が7個中2個であったことから、卵子の質も原因の一つとして考えられるのではないかと思います。クリニックの先生によって様々な考え方がありますので、どの方法が正しいということはないと思います。一般的に、凍結融解胚移植において胚盤胞移植のほうが妊娠率が高いことは知られていますので、胚盤胞から移植をするのはそういった意味合いがあるのではないかと思います。
子宮内の環境を整える目的で、ラクトフェリンを飲まれているのはすごくいいことだと思います。もうすでに飲まれているかもしれませんが、妊娠後のことも考えて、葉酸が含まれているサプリメントを飲まれるのをお勧めします。また、せっかくサプリメントを飲まれるのであれば、ビタミンDや亜鉛が含まれているものを飲まれるのもいいと思います。
また、食事や運動に関して、過度に気にする必要はないと思いますが、たんぱく質を多めに摂取したり過度な糖質摂取を控えることや、少しのウォーキングなども効果的かもしれません。